ロックミュージックの歴史は、音響技術の進歩とともに進んでいった。ここでは、その歴史をまとめた。
概要
ロックミュージックに影響を与えた機器の利用法などの年表。おおくが1960年代、ロックが花開いたじきに集中している。
年表
1964:KINKS ”You really got me ”・・・ディストーション、つまりゆがんだ音のはじまり。
公式音源
1964: Beatles “I feel fine” フィードバックを使った演奏法。偶然のハウリングを取り入れた。
公式音源
1966:Beatles ”Tomorrow never knows” ・・・ADT、automatic double track。一つのヴォーカルを少しずらして重ねる。ジョンレノンが考案し、 ケン・タウンゼントが発明した。
公式音源
1968:Jimi Hendrix “Voodoo child”・・・ エフェクターの多様化
公式音源
1970:Phil Spector “The long and winding road”・・・ウォールオブサウンド、音を階層にして重ね、厚みを出す。
公式音源
豆知識
・ポールマッカートニーはスペクターの改変を好まず、「早く家に帰らないとフィルにオーケストラをオーヴァー・ダブされちゃう」と皮肉を残した。のちにLet it be Nakedで所望のヴァージョンを公開した。
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考察
ビートルズの評価との関係
ほとんどのロックに関する音響技術の開発や、利用法の創意工夫にビートルズが関わっている。このことが、ビートルズが今日でもなおロック史上もっとも偉大なアーティストと評価される大きな理由のひとつと言えるだろう。
ギタリスト、ヴォーカリストとしてのジョンレノン
ジョンレノンは、フィードバック奏法について「ジミヘンドリックスより先だった」、と誇らしげにコメントをのこしている。反対に、ADTについては、その開発に重要な役割を果たしたにも関わらず、とくにコメントを残していない。彼の中では、ヴォーカリストとしての貢献よりもギタリストとしての貢献のほうが、誇らしかったのかもしれない。
ジミヘンドリックスと機械
ジミヘンドリックスの機械を利用した音作りについて、当初は、批判があったらしいが、「機械でなく、僕がやっているんだ」という反論をしている。新しい機械がでてくるとよくある批判の類いであるが、今日では史上最高のギタリストの地位を確固たるものにしている。