【和訳】Come As You Areのパクり元ネタ!Killing Joke/Eighties

音楽
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ニルヴァーナの「Come As You Are」は、リフがそっくりな曲が存在しており、パクリ疑惑が取りざたされています。この元ネタとして有名なKilling Jokeの「Eighties」について、簡単な和訳と解説を記述しました。Eightiesはそのまま80年代という意味です。

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エイティーズ 歌詞の和訳と元ネタ

しょっぱなからギターリフがそっくりです・・・

Killing Joke – Eighties

エイティーズは、1980年代の世界情勢を、演説する感じで歌い上げるという構成を取っています。

プロモーションビデオでも、演説の台の上でヴォーカルが歌うという構図がとられています。

冷戦の構造

冷戦の構造を取れえると、敵国に対して強硬な姿勢をとる両陣営への皮肉ととることもできます。

Eighties – i’m living in the eighties
Eighties – i have to push, i have to struggle
Eighties – get out of my way, i’m not for sale no more
Eighties – let’s kamikaze ‘til we get there

われわれは80年代を生きる
われわれは一歩も引かないし、抵抗し続ける
邪魔立てするなら出て行け、安請け合いは終わった
目的のためなら特攻もいとわない

killing joke “Eighties”

アメリカのレーガン大統領とソ連のブレジネフの映像が挿入されています。

レーガン政権は80年代冷戦時の西側諸国のリーダーです。

ブレジネフ政権は80年代冷戦時の東側諸国のリーダーです。

kamikazeという言葉が特攻作戦という意味で使われているのがわかります。

サッチャリズム、イラン革命

イギリスのマーガレットサッチャーの映像も挿入されています。イラン革命のルーホッラー・ホメイニ師の映像も使用されています。

ただし、ホメイニが活躍していたイラン革命は1978年から翌年までに起こっているので、厳密には80年代ではありません。その後もイランでは混乱が続いてはいますが。

the coming raceは有名なSF小説

Eighties – by day we run by night we dance, we do
Eighties – i’m in love with the coming race
Eighties – i’ve got the best, i’ll take all i can get
Eighties – i’m living for the eighties

われわれは昼には働き、夜には楽しむ
われわれは将来世代に期待する
われわれは最善を尽くしてきたし、これからもすべてを手にする
80年代の栄光のために

killing joke “Eighties”

ここででてくる「来るべき人類」というのは、将来世代というふうに訳することもできますが、元ネタとして「the coming race」という、19世紀末に執筆されたSF小説が存在しており、作詞作曲する上でこの小説に触発されたという考えもあるようです。

この小説は、「Vril(ヴリル)」というタイトルでも知られています。内容的には、高山で作業中に地下世界の入り口を発見し、地底の住民とコンタクトするというお話です。

じつはcome as you areはパクリではなかった?

これはピクシーズの例とは違い、意図的にまねしたわけではなかったようです。ピクシーズからパクリをした例:スメルズライクティーンスピリットのパクリ元ネタ

しかしながら、できあがったリフが「エイティーズ」に似ていることは把握しており、訴訟リスクを恐れたニルヴァーナ側は、カムアズユーアーをリリースすることに対してためらいがあったということです。

スメルズライクティーンスピリットにつづくヒット曲になることを想定して、結局リリースすることが決定されました。

もっとも、スメルズライクティーンスピリットのほうが想定以上にヒットしてしまったという展開は予想してなかったようです。

訴訟は検討されたらしい

キリングジョーク側としては、リフが似すぎていることについて訴訟をする構えを見せましたが、この訴訟は結局実現しませんでした。理由としては、いくつかの説があるようですが、

  • キリングジョーク側の金銭的な事情、つまり、裁判などの費用を捻出できなかった
  • ニルヴァーナのメンバーから返答があり、納得した
  • カートコバーンの死去に伴いニルヴァーナが活動停止したことで、うやむやになった

などの説があるようです.

のちに和解した

キリングジョークのアルバムである「キリングジョーク」(バンド名がアルバムになるのをセルフタイトルドアルバムといいます)が2003年にリリースされますが、このアルバムでドラムを担当したのがなんとニルヴァーナのドラマーだったデイヴグロールでした。

このことはファンの間ではちょっとした驚きだったようですが、訴訟沙汰になったにもかかわらず競演することができたというのはよい和解エンドといえると思います。

デイヴグロール非常に親しみやすく、ミュージシャンに友達も多い人物のようなので、彼の人徳のなせる業だったのかもしれませんね。

他にもあるパクリもとの曲

ほかにも、ダムドの曲である「Life goes on」との類似も指摘されています。

The Damned VS Killing Joke VS Nirvana