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今日さまざまなところで目にするネーミングライツ。日本語で命名権ともいわれる。企業の名前をつけることで宣伝効果を図るものだが、失敗してしまうこともある。この記事では、その事例をまとめた。
上手くいかない事例も多数ある。理由も多種多様である。
2009年4月1日、5年契約で、中台運動公園のネーミングライツを、楽器や業務用音響機器を販売する地元企業のサウンドハウスが取得し、「サウンドハウススポーツセンター」となった。しかし、同イベントのパンフレットでの施設名の表記が契約に反するとの指摘があり、契約期間を3年残して契約が解除された。
宮下公園についてナイキジャパンが命名権を取得し「宮下NIKEパーク」と改称する予定だったが、反対運動が相次いだことで命名権行使を撤回した。
八王子市民会館は、2011年にオリンパスホール八王子になったが、オリンパスに不祥事があり、命名権を導入した八王子市へ批判がおこった。
ほかには、西武ドームがグッドウィルにネーミングライツを渡したが、不祥事により実際に命名権契約が解除された。
2011年、札幌ドームでは2011年に「5年間5億円、札幌ドームの名称を基本的に使うこと」を条件に募集したが、命名権の契約金の高さから企業の買い手がつかなかった。初回募集の1社とは折り合いがつかず、再募集の時には応募企業がなく、結局そのめどはたっていない。
失敗とはいかないまでも、不評に終わってしまうこともある。
福岡ドームのネーミングライツを、キャッシュレス決済のPayPayが獲得。通称を「PayPay(ペイペイ)ドーム」とすることを発表したが、ネット上で「ダサい」否定的な評価が相次いだ。この辺は人によってにセンスが違うので失敗かはなんともいえないところである。
1972年の開館以来市民に親しまれた名古屋市の「名古屋市民会館」が、顧客の減少で2012年7月に日本特殊陶業にネーミングライツをわたした。しかし、日本特殊陶業市民会館という名称は知名度工場にはあまりつながらなかった。
例えばYahoo!BBスタジアム→スカイマークスタジアム→ほっともっとフィールド神戸について、比較的短いスパンで別の名称に変わると、球場への愛着がわきにくい、あるいはファンに対する配慮にかけるという問題点が指摘されている。
スポーツが発祥とされる。
1954年、個人経営の球団として「高橋ユニオンズ」が発足。高橋は経営者の高橋龍太郎の苗字である。そののち、トンボがスポンサーとなりトンボユニオンズになった。これが日本でのネーミングライツのはしりであった。しかしながら、球団経営がうまくいかなかったので、3年で消えた野球チームとなった。