トマト祭りはスペイン・バレンシア地方で行われる祭りとして有名ですが、トマトが大量に消費されるためもったいないという声も聞かれます。ここでは現地の人は「もったいない」と思っているのかどうかを調査してみました。また、使用量についても述べています。
死亡事故などがあったのかについてはこちら↓
トマト祭りはもったいない?現地の人はどう思っている?
トマト祭り(ラ・トマティーナ)は、動画のようにトマトがいたるところで投げつけられます。
この結果、道はトマトの川のようになるほどです。
こういったトマト祭りに関しては、「もったいない」という言葉も聞かれています。
たしかに、あれだけ大量のトマトを食べずに投げているだけだというのは、もったいないという感情を抱いても不思議ではないですよね。
過去には、もったいないという意味合いの声明が出されたことも事実です。
ナイジェリアがもったいないと抗議?
例えば、2018年には、ナイジェリアの人々がトマト祭りの写真を見るのが苦痛だったという伝聞もあるようです。
というのは、2017年には、同国のトマト作物が蛾の一種によってほぼ全滅し、通常の主食の価格がまったく手の届かない価格まで高騰してしまったという理由があったからでした。
トマトに飢えたこの国の人々にとって苦痛だったというのは気持ち的には理解できます。
現地の人は特にもったいないとは思っていないようす
現地の人たちはどう思ったのかを英語の文献などでも探してみましたが、トマトがもったいないという指摘に対して、それを問題にしているバレンシア人はほとんどいないようです。
今後ももったいないという理由でトマト祭りが廃止されるということはなさそうですね。
トマト祭りのトマトの使用量(重量)は驚きの100トン!
実際にトマト祭りで使われているトマトの総量はどれくらいなのでしょうか?
これは驚くべきことに、毎回40トンから100トンくらいのトマトが使われています。トマトの個数に換算すれば、15万個以上です。
これだけのトマトを安く大量に仕入れるには、結構費用も掛かりそうなのものですが、以下のように秘密があります。
実は訳ありトマトを使っている
トマト祭りです買われるトマトは、実際には食べられるレベルではない訳ありのトマトが使われている、ということがわかっています。例えば、
- 腐りはじめのトマト
- 虫食いのトマト
- 品質の非常に低いトマト
これらを使ってトマト祭りは行われています。ですので、現地の食用にはなってはいません。
つまり、見方を返せば使えなくなったトマトを祭りに再利用しようという意味では、もったいなくはない、という言い方もできそうですね。
まとめ
- トマト祭りはトマトがもったいないという声はたまに聴かれることがある。
- ナイジェリアのトマトに対する作物被害によって、写真を見るのが苦痛という姿勢が見えたこともある。
- 実際には食用にできない品質の悪いトマトを使っているので、再利用しているという風にも捉えられる。
品質の悪いトマトが間違って口に入ったりしたら大丈夫なのかな、とは思ってしまいますね。