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今日まで、ノーベル賞は一人が得た記録はふたつまでが最大である。そんな中、2つのみならず、3つ目のノーベル賞かと目された人物がいた。そんなフレデリック・サンガー(Frederick Sanger)の生涯を年表にした。
1918年:イギリスで誕生
1936:セントジョンズカレッジ入学
1940年:博士号の研究を始める、このとしさらに結婚
1943:博士号をとる。この年表から、25歳で博士号をとっていることがわかり、早い時期から聡明な才能を持っていたことがうかがえる。
1950年代:タンパク質のアミノ酸配列の研究
これはクロマトグラフィーを改良することで、ウシインスリンの2つのポリペプチド鎖のアミノ酸配列を決定するという内容だった。
1958:1度目のノーベル賞を受賞!
1970年代:DNA塩基配列の決定法(サンガー法)の開発
こちらもクロマトグラフィーの適用範囲をDNAにまで広げ、加水分解の方法をくりかえすことで、ペプチドのパターンを作り出して配列の分類に用いることで研究を成功させた。この方法はサンガー法と呼ばれている。
1979:2度目のノーベル賞を受賞!
1970年代:RNA塩基配列の決定法
この研究はDNAの研究で使った方法をRNAにまで広げたものである。
この後、3度目のノーベル賞かと期待されたが、受賞には至らなかった。
2013:受賞に至らないまま、ケンブリッジで死去
適当な素人考えとはなるが、さすがの選考委員会も3つ目はさすがに・・・という感じだったのかもしれない。あるいは、彼の弟子でノーベル賞を取った人物が2名もいるため、それで良しとしたのかもしれない。
80年代以降のノーベル化学賞は結晶に関する化学など、DNA配列からはやや異なる分野の受賞が目立っており、研究の主流が違っていたという見方もできる。
いずれにせよ、彼の成し遂げた成果は偉大である。
・サンガーの父親は戦況として中国に赴任していた。宗教的な人物からうまれた人物が突出した科学者になるという対比があるいみ興味深い。
・サンガーはほかにも、コプリ・メダル、ロイヤル・メダルなど、多数の名誉を手にしている。