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古代世界の偽物の研究者をまとめた。正体が推定されているものも含む。偽という部分は贋という文字の場合もある。
偽者が最初に現れるのは古代ギリシアからである。
「問題集」の著者。ここには反射の問題が述べられ、こだまが同じ方向にかえってくると述べられている。
また、入射角=反射角の法則にも言及しており、鏡の例えをつかっている。この時代にこの法則に気づいていたことは注目に値する。
これはアリストテレスの弟子たちによる業績が偽アリストテレスとしてまとめられたものとされている。具体的にはテオフラストス(紀元前287年没)以降の人の業績がまとめてアリストテレスの業績にされ、偽アリストテレスの名前がつけられた。
「カトプトリカ」などエウクレイデスの著作を出典とするアラビアの編纂物としてカトプトリカをかいた。これはオリジナルのカトプトリカとは内容が異なる。
誰がアラビア語に訳したのかは不明である。アラビア語がわかっていた研究者であるはずなので、アラビアの研究者かもしれない?
また、ユークリッドの「カトプトリカ」自体も偽作説があるので、錯綜している。理由としては、カトプトリカは後代の編纂であり、先行史料がなく、成立時期が不明であることが言われている。
やや時代は下って古代ローマ時代にも偽物は現れる。
ラテン語ではclaudii ptolomei de speculisという風に表記されている。de speculisは「鏡について」という意味で、彼が書いた書物のひとつが光の反射についてのものだったからこの名がついたらしい。
「カトプトリカ」の写本のうちの一つを書いたとされている。平面鏡の問題で、像が見えなくなる点について述べている。反射に関する研究を数学的に行った。しかしながら、定理のいくつかは誤りが確認されている。
正体はヘロンであるとも言われている。
哲学書『普遍的ロゴスについて』を書いた哲学者。この本の中では時間に関する考察をしており、なおかつアリストテレスの著作とほぼ同等の考え方をしていることから、アリストテレスに大きく影響を受けていたらしい。
正体は、後1世紀の新ピュタゴラス学派に属する哲学者であった。
本物のアルキタス(アルキュタス)は、紀元前428年 – 紀元前347年に生きた哲学者、政治家としても活躍した人物。月のクレーターの名前にもなっている。