流星バースト通信の歴史

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 流星バースト通信は、流れ星の尾の部分を使うと電波が反射することを利用して、遠隔まで電波を届けて通信をしようというものである。通信技術の進歩によって、研究自体は下火になってしまったが、かつては国レベルでの研究でもあった。現在では、一般にはほぼ知られていないといってよいだろう。なお、「そんなに都合よく流れ星が飛んでいるの」と思うかもしれないが、通信ができるくらいには飛んでいるので、可能である。
 発想自体はユニークであり、名前もロマンチックで面白い。

Meteor Scatter Communications on VHF/UHF
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年表

1931 :流星と電波の関連が発見される。

1935:流星バーストと電子の関係が観測される

同時期:VHFレーダ発展

1957年12月:通信データ公開

1953:janet (カナダの研究プロジェクト)、実験でオタワからポートアーサー間の通信成功

1975:snotel データ観測

1980:性能評価の発展

1992:mcc社、リアルタイム会話実験に成功

豆知識

・流星バースト通信は核戦争の後でも使える通信方法だから、というのが研究が進んだ理由のひとつであったらしい。

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考察

・流星バースト通信はなぜ下火になった?
この技術と時を同じくして、衛星通信が発展し、やがて社会の基盤技術になっていった。これが下火になった大きな理由である。1990年代を最後に、あまり盛んに研究はされなくなったのがうかがえる。しかし、ユニークな発想であるそれなりに利点もありそうなので、研究が続行されてほしいものである。

・核戦争の後でも使える?
実際に核戦争が起きたら、情報の発信基地と受信基地も破壊されることが予想される。そのため、最低限の発信と受信の設備は作り直す必要がある。あらかじめ地下に作っておいて、核戦争の後で地上に出して使い始めるなどするという手もあるかもしれない。利点としては中継基地は必要ないので、中継基地が破壊されていても問題はない。