光合成の歴史-光合成説vsフムス説

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植物の最大の特徴ともいえる光合成の研究は、どのようにすすんだのかの年表。フムス説についても解説する。

光合成の概念図
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年表

紀元前4世紀:アリストテレス 植物は根から土の養分をとる、と想像。

植物の根っこには口があって、土を食べているのではないか?

17世紀: ファン・ヘルモント 柳の実験 水のみで育つと主張。・・・この失敗はよく取り上げられる。

日の当たる空間で柳に水だけを与えて育てたら、水の分だけ重くなった。よって、水のみで育ったのだろう。

18世紀:プリ―ストリー ろうそくを燃やしたあと、植物を入れた容器のマウスは死なない。容器内に緑色の付着物があると発見。

植物の出した期待を使って炎がよく燃えることを発見したし、それを自分でも吸ってみた 。

18世紀:インゲンホウス、植物が育つには緑の葉と光が必要と解明
同時期:セネビエ 植物が二酸化炭素を取り込むと発見。

フムス説
腐植土の有機物で植物が育つとする学説。
18世紀に植物の研究で唱えられた説だが、無機塩類と水で育てる実験をして否定された。
光合成研究の重要性を下げる要因になった。

セネビエ、フムス説に対して反論。ソシュールも同様の研究をしている。
1859 :クノップ液の発明
19世紀:ザックス 葉緑体の発見、光合成ででんぷんが作られると解明。
1893:バーネス、「光合成」ということばを考案・・・英語では「photosynthesis」という。
1917 :クロロフィルの構造を、ヴィルシュテッターが解明

豆知識

・インゲンホウスは医者でもあった。

・クノップ液はフムス説の懸賞の過程で作り出されたものであり。現在でもつかわれている。

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考察

・ヘルモントのニュアンス?
ヘルモントの実験は、よく「空気と日の光があるのに水のみで育つとした、対照実験の間違った例」として引き合いに出される。これは小学生でも知っている。ただ正確なところは、与えた水の重さと植物が育った重さをはかって、それらが同じなのかという定量的な実験をしたかったようである。いずれにせよ、結論としては正しくはない。水と柳が偶然ほぼ同じだけの重さの差になったので、勘違いをした元と思われる。

・一度先祖返りした光合成研究
光合成の研究は、一度フムス説によって、アリストテレス手kな考え方に先祖返りした感がある。これの原因としては、当時の有機化学の発展による流れが植物の研究に持ち込まれたと考察することもできよう。

・人口光合成の起こり
光合成についての仕組みやその恩恵が分かってくると、それを人口的に作り出せないかと考えるのは当然の成り行きといえるだろう。現在、完全な模倣をできるところまでは来ていないが、日本人の貢献もあり今後注目される分野ではある。

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