寄生虫による人間の症状は?-意思をコントロール・洗脳

生物
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世界には宿主の意思をコントロールしてしまう微生物が存在する。コントロールされた宿主は、ゾンビといわれることもある。有名なのはロイコクロリディウムであろう。なかには、あの手この手で人間の意思をコントロールする生物もいるので、その解説をする。

※食事中の方は読むのをお控えください。

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虫・動物に寄生してコントロールする生物

微生物やウイルスなど、いろいろいる。

ロイコクロリディウム・パラドクサム

カタツムリに感染。枝の上に行くようコントロールし、目を取りに見つけやすいように色をかえることで、鳥に見つかりやすくなり、カタツムリが食われて鳥の体内で増殖。ここから糞によって別の土地へ移され、新たに寄生する。洗脳生物としてもっとも有名。

オホーツクのロイコクロリディウム2012

バキュロウイルス

 マイマイガの幼虫に感染。これに寄生されると枝の上に勝手に行くようになる。そこで停止して、体の中で増殖。体内組織が荒らされてどろどろになってしまう。最終的に体の表面がやぶれてどろどろが枝の下にこぼれ、新たに感染する。

槍型吸虫

ありに感染。アリの顎をコントロールする神経に移動し、草の先端にずっと噛みつくようにコントロールする。動物が草を食べると糞にまぎれる、カタツムリの体内で繁殖

ブリアロサックス・カロスス

フジツボの一種。タラバガニの甲の薄い部分から侵入、下腹部の神経に巻き付き、意思をコントロールする、さらにタラバガニは卵を生めなくなり、おなかについたフジツボを卵塊かのように守るようになる。

最後に水中へフジツボの幼虫であるノープリウスがはなたれる。この時ご丁寧にも体をゆすって送り出すタラバガニもいるという。

トキソプラズマ

ドブネズミに感染すると、猫の臭いから逃げなくなる。ハツカネズミも、活発になり、危険が迫っても隠れなくなる、結果として、ネズミが猫に食われ、猫の体内で増殖。

人間の意思をコントロールする寄生虫

意思をコントロールすると言っても、ゾンビのように乗っ取られるというよりは、症状などを通じて間接的に寄生虫の好む行動をとらされる、というものがほとんどである。しかし、脳に寄生して障害を引き起こす生物はじっさいにいる。

メジナ虫

感染経路は水を飲むことである。寄生されるとくるぶしにアザを作り、かゆみがある。これが経過すると水疱になり、そこが発熱する。これを水で冷やすために水辺に行くと、やぶれた水疱から幼虫が放たれる。

古代からの治療法としては、成虫を水泡からだすために、枝でまきとるしかなかった

1990代:メジナ虫の対策が有効になり始める。この時期までは、年間数万人以上が感染していたという説もある。

トキソプラズマ

トキソプラズマに感染すると、性格が変わるという研究がある。男性は疑い深く、女性は良心的になる、理解力がたかくなる、という研究データも報告されている。また、精神疾患に関係があるとする説もある。

1982:テニス選手のナブラチロワ、レアの牛肉からトキソプラズマに感染、やや衰弱した結果準々決勝で敗北した。そのあと、カメラマンに暴行する。結果として裁判になるが、この行動の原因はトキソプラズマとも考えられている。

ブタ条虫

豚肉から人に感染する。血流から脳へいき、シスチセルクスという幼虫の小部屋をつくる。この小部屋が判断力の低下をまねく。

シスチセルクスは脳のなかに真珠のような塊として存在する。

2004:アリゾナ州の財務責任者が危険運転で事故死。神経有鉤虫症であると診断される。これは事故前の旅行で他国にいったときにかかったとされる。事故原因には仕事のストレスで自殺したという説もあり、紛糾した。