数学者たちのエイプリルフール

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数学には数百年説かれていない難問が存在する。それを解こうと奮闘する人々は数多くいるが、数学者たちはときに、解決したというエイプリルフールが流され困惑させられることがある。その代表的な例を年表にまとめた。

ガードナーのエイプリルフール地図

1975年4月1日:マーティン・ガードナー、4色問題の反例が見つかったとのエイプリルフールをコラムに書く。地図は自作。
・・・いかにもな地図だが、もちろんこれは4色で塗り分けることはできる。公開後、「4色で塗り分けられたぞ」という回答が編集部に多数送られてきたという。読者の多くが本気にしてしまったということか。
 なお、これと同時に6つのウソを載せており、内容は
・4色問題の反例がみつかった(上図)
・e^√163π は整数であることが証明された
・チェスの必勝法がコンピュータでとかれた
・特殊相対論の矛盾がみつかった
・ダヴィンチが水洗トイレを考案していた
・心霊モーター

1994年4月1日:ダーモン、フェルマーの最終定理の反例が見つかったとのエイプリルフールをメールで流す。
・・・反例を見つけた人物はオイラー予想の反例をコンピュータで見つけた人物であり、エイプリルフールの説得性を増すにはもってこいだったといえる。うまい嘘であったせいか、フェルマーの最終定理を解こうとしていたワイルズは青ざめたようである。
 メールが転送された都合でワイルズのもとに届いたのは4月3日くらいだったらしい。

1997年4月1日:ボンビエリ、リーマン予想が解決したとのエイプリルフールをメールで送る。
・・・リーマン予想を証明しようとした数学者たちはショックを受けたようだが、後日、エイプリルフールであることが判明して、胸をなでおろした。

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豆知識

・エイプリルフールではないが、ハーディは船旅に出るときの願掛けとして「リーマン予想が解けた」という電報を送っていたという。

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考察

・意外と信じてしまう
ワイルズでさえ動揺したのを見ると、阿多物言い人でも冷静になれずに嘘を信じてしまう瞬間があるらしい。これはおそらく、必死に人生をかけて問題をといている人ほど解決したというニュースに敏感になるあまり冷静さを欠いてしまうものと思われる。

・ガードナーのエイプリルフールの解説
チェスの必勝法については、人間よりつよいコンピュータプログラムが完成した、という解釈ならば、のちに現実となる。1990年代にIBMのdeep blueが世界チャンピオンのカスパロフに勝利した。20世紀の前半には夢のまた夢であったことがうかがえる。
最後に心霊モーターとくるところでたいていの読者はなーんだ、となったのではないだろうか。