世界一長い曲を、いくつかの分野に分けてランキングしていきます。中には、1000年以上かかる曲もあるなど、想像を超える長さの曲が存在します。
世界一長い曲の分野や基準
世界一長い曲といっても、いくつかの定義や基準が考えられます。ここでは、それらを分類していきます。
まず前提として、公的にリリースされた曲をランキングしていきます。
また、分野としてはいくつか考えられます。
- 歌詞があるものに限定するか、音が鳴っていればよいのか
- 人間が集中して聴ける範囲(もしくは演奏し続けられる範囲)に限るか、自動演奏でもよいのか
- 無限に演奏すると設定されているものや同じフレーズの永遠の繰り返しも許すのか
以下のランキングでは、①長い時間で音が鳴るもの(自動演奏を含む)、②歌詞があるうえで演奏時間が長いもの(ギネス記録を含む)、③なんでもあり(無限の長さや同じフレーズを永遠に繰り返すなども含む)に分けて記述していきます。
世界一長い曲ランキング!ギネス記録も!
では、世界知永井楽曲ランキングを見ていきましょう。
世界一長い曲ランキング!長い時間で音が鳴るもの編
まずは、音のみで構成される楽曲です。
1位:1000年 『ロングプレイヤー』
1位は1000年で、『ロングプレイヤー』が堂々の1位です。
2000年1月1日から演奏され始め、2999年12月31日に演奏が終了する予定になっています。
これはコンピューターによる自動演奏を駆使して演奏されており、今現在も演奏されている最中です。
ジャム・ファイナーというアーティストによって作曲されました。
2位:639年 『オルガン²/ASLSP』
2位は639年で、『オルガン²/ASLSP』がランクインします。
これは現在音楽家のジョン・ケージによって作曲された楽曲です。
専用のオルガンが製作され、一音一音の間隔が非常に長くなるよう設定されて演奏されています。
現在もゆっくりと演奏が続いています。
タイトルのASLSPはas slow as possible、すなわちできるだけゆっくり、の略です。
3位:102年 『Poly-Poly』
3位は102年で、『Poly-Poly』がランクインします。
これは大阪万博の際にスカンジナビア館のテーマ曲として演奏されました。
作曲者はアルネ・ノールヘイムというノルウェーの作曲家です。
世界一長い曲ランキング!歌詞があって長い曲編
1位:138時間41分20秒 『シュリ・ラム・チャリット・マナス』 ※ギネス記録
1位は138時間41分20秒で、『シュリ・ラム・チャリット・マナス』がランクインします。
この楽曲は2023年にインドのジャガディーシュ・ピライ博士によってリリースされました。
公式にリリースされた最も長い曲としてギネス記録に認定されています。
内容は、ヒンディー語系の言語によって書かれた叙事詩を歌にしたものであり、レコーディングには4年以上費やしたということです。
2位:24時間 『7 Skies H3』
2位は24時間で、『7 Skies H3』がランクインします。
この楽曲はアメリカのロックバンド、ザ・フレーミング・リップスによって2011年に『24 Hour Song Skull』に収録されリリースされました。
その方法も特殊で、2011年のハロウィーンに、本物の人間の頭蓋骨に収められたフラッシュドライブで、13部限定でリリースされました。
英語の歌詞もあります。
世界一長い曲ランキング!なんでもあり編
何でもあり編では、同じ音源を無限に繰り返すことで構成されている楽曲や「無限に引き延ばして演奏すること」と作者が指定しているものやをランキングしていきます。
なお、長くしようと思えばいくらでも長くできるため、ランキングは便宜的なものです。
リリースが速いものを優先しています。(早くリリースされている場合、その日から演奏し続けたと仮定すると最も長くなるため。)
1位:『マズルカ作品7-5』
ショパンによる作曲の中で、終わりなく繰り返すと指定されている曲です。
演奏者は任意の回数を繰り返すことで無限の繰り返しを表現するということになっているようです。
まとめ
- 世界一長い曲に関しては、音のみと歌詞月に分けられるほか、自動演奏などによって可能性が広がったため、いくつかの分野が考えられる。
- 音のみで世界一長い曲は、『ロングプレイヤー』で、1000年かけて演奏がしつづけられるものになっている。
- 歌詞つきで世界一長い楽曲は、『シュリ・ラム・チャリット・マナス』で138時間を超え、ギネス記録に認定されている。
- 何でもありの部門では、ショパンの『マズルカ作品7-5』が繰り返しによって世界一長く演奏することが可能な曲であり、リリース時期が早い。
自動演奏という技術が可能になってからは、基本的にどんなに長い時間でも演奏し続けられるようになりました。問題は、何らかの媒体で(アナログであれデジタルであれ)リリースしようとすると容量の問題があることですが、いつかここも克服されるかもしれませんね。