アヒルのオートマタについて詳しく解説!-ヴォーカンソンの消化するアヒル

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アヒルのオートマタ、「ヴォーカンソンのアヒル」あるいは「消化するアヒル」は、オートマタの歴史の中でももっとも有名なもののひとつである。その仕組みと、作者の生涯や業績を年表でまとめた。

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アヒルのオートマタの誕生秘話と伝説

アヒルができるまで

オートマタの内部

1730年代:ジャック・ド・ヴォーカンソン、アヒルのオートマタを完成する。

1739年5月30:アヒルのオートマタの展示・・・内部は見ることができたと言われている。

アヒルのオートマタの展示場での外観
アヒルのオートマタの伝説
・ボディを開けて中の内臓を見ることができた
・水にくちばしをつけたり、飲んだりできた
・食料を口から食べて、最終的に糞を出すことができた
・ガアガアと鳴き声を上げることができた
・足で水をかくことができた

1844年:オートマトン製作者による調査がありアヒルを調べた。

アヒルのオートマタは2つ制作されており、その後、両方ともヨーロッパ内を転々とした。

1879年:博物館の火事があり、その中で焼失したと考えられている。

もう一つも、現在では失われている。

現在では失われてしまっているものの、オートマタの文脈でしばしば言及されており、文化的イメージやモチーフとして芸術家に影響を与えている。

どういう仕組みで動いていたのか

動力は当時の時計などと同じくぜんまいなどで動かすことができる。足をバタ足したり、屈んだり、くちばしを動かしたりするのは機械要素を組み合わせれば簡単であろう。

食料や水を食べさせることは、管を口から内部に引き込むことで再現できる。糞に関しては、あらかじめ別の空間に糞のようなものを入れておき、時間差で尻から出すことで消火したように見せていたようである。

鳴き声は、当時の技術で管に空気を送ることで笛の音や動物の鳴き声を出すことは行われていたので、それを小型化したものと考えられる。

作者ヴォーカンソンの生涯と業績

ジャック・ド・ヴォーカンソン(1709~1782)
フランスの技術者、芸術家、オートマタ製作者。

1709:貧しい家に生まれる。

1727:18歳のとき、リヨンで自身の工房をもち、オートマタ政策を開始する

1737年:12曲のレパートリーを持つ等身大のオートマタである「フルート奏者」を制作する。・・・このフルート奏者も、アヒルと同じように展示されている。

1741年:ルイ15世の任命でフランスでの絹製造の検査官に任命される。

1760年:最初の工業用金属切削用旋盤を発明

豆知識

・ヴォーカンソンはアヒルの次に「完全な血液の循環系をもつ人型のオートマタ」をつくる構想を持っていたとされる。

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