サイフォンの発見者はエジプトの神官?戦国大名?

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サイフォンは水を扱うときに利用できる基本的な原理として太古の昔から知られていた。ここでは、サイフォンの原理の歴史について解説する。

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エジプトの神官が発見者

エジプトの壁画のレリーフには、サイフォンの原理を利用して容器から液体を移し変えるのに使っている様子が描かれているので、文明の黎明期からサイフォンが知られていたことがわかる。

そのこともあって、サイフォンの発見者は名前まではわからない。この壁画では、棚の上の容器からストローみたいなものでいったん吸いだして、流れ始めたらしたの器にたまっていく、というものであったことがわかる。

ただしその風貌から、神官のくらいにあった人と考えることができる。また、神官として酒を管理していたであろうから、発見のきっかけはつかみやすかったと思われる。

もしかすると発見の経緯は、

こっそり棚のうえにあるお酒飲んじゃおう・・・

ストローで吸うのをやめたのにとまらず流れてくるぞ!

というものであったのかもしれない?。最初の発見者は、水面より高いところに液体が上るのに流れが止まらない、ということに驚愕したと想像することができる。

そこから、容器に移し替えるのにつかえる、という利用法を思いつくには時間はかからなかったものと思われる。

活用法の発見者はピタゴラス?

容器に移し替える以外にも利用法が発見されるのはギリシア文明くらいからである。

建築法の発見

ペルガモンにはサイフォンを利用した装置が残されており、ここから、水の制御にもサイフォンの原理が使えることが発見されていたことがわかる。

卓上の発見

ピタゴラスの杯というおもちゃ、いたずらグッズが知られており、これは水が途中まで上がるとパイプにながれこみ、みるみるもれて消えていく、というもので、いわば小型のサイフォンである。ピタゴラスの杯と名前が関されているが、ピタゴラスの発明かは不明である。

ただし、同じ時期にヘロンがサイフォンの研究の記述をのこしているので、 考察の対象となるくらいには知られていたことがわかる。

日本人の発見者は大名?成富茂安

逆サイフォンという原理を治水に利用していた証拠はある。

逆サイフォンは性格にはサイフォンの仕組みとは異なるが、ちょうど形をひっくり返して逆にしたような図になるので、この名前が知られている。この仕組みは、水を障害物の下をくぐらせると、パイプの形や長さにはよらずに反対側でも同じ高さになるまで水が湧き出してくる、というものである。

これは馬頭サイフォン(うまんかしらサイフォン)という地名にサイフォンがついた名前でも知られている。戦国時代に馬頭を支配していた鍋島家の家臣で、治水を執り行った成富茂安(なりとみしげやす)によって1611年に建築が進められ完成し、近代にいたるまでつかわれていたばかりか、材質を現代のコンクリートなどに変えただけでサイフォン自体は今日でも利用されている。

海外からつたわってきた技術とみられており発見者ではなさそうだが、利用者としては特筆すべき存在である。