アメリカ特許制度の面白話-大統領の特許、Xパテント他

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アメリカには特許制度の歴史が非常に長いので、かなり多くの逸話がつたわっている。これはアメリカ特許のホームページにまとめられていて、興味深い。そのエピソードのうち面白いものいくつかをまとめた。

図版出典はすべて:http://www.patentstation.com/mdm/p142.htm

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リンカーン大統領に与えられた特許

1849年5月22日にエイブラハムリンカーンに発行された米国特許第6,469号は、これまでに米国大統領に授与された唯一の米国特許である。

内容は、「Manner of Bouying Vessels」というもので、船の形に関するものであるらしい。

また、リンカーンは、以下のような言葉を残している。

特許制度は、天才の炎に希望となる燃料を注いだ。

エイブラハム・リンカーン

最初に与えられた特許

1790年7月31日にサミュエル・ホプキンスに発行された米国特許第1X号「カリとパールアッシュの製造方法」が最初に与えられた特許である。1Xというのは、記録をさかのぼってあとでつけたものであるため。Xがつかない純正の1号は、以下のものである。

1836年7月13日に、メイン州の上院議員で1836年特許法の著者であるジョン・ラグルズに発行された米国特許第1号「トラクションホイール」が1号である。

火災で焼失した特許=Xパテント

Xパテント(エックスパテント、X特許)とは火災で失われた特許。

1790年(最初の特許法が制定されたとき)から1836年の間に、1790年7月31日にサミュエルホプキンスに発行された最初の特許から始めて、約10,000件の特許が付与された。

これらは1836年の特許庁の火災により、消滅してしまった。1836年に新しい特許法が施行された後、特許には米国特許第1号から番号が付けられました。その後、可能な限り「X」番号で遡及的に番号が付けられた。したがって、米国特許第1号は最初の米国特許ではなく、米国特許第1X号から第9,957X号が先にとられたものである。

上図は当時のカラーの発明図。

特許庁のポニー

特許庁の初期には、国務省は特許庁の使用のために1頭のポニーを飼ってた。特許庁の書記官は、このポニーに乗って国務省に行き、特許発行に関する署名を受け取るという使われ方をしている。

1825年、特許庁は独自のポニーを購入し、さらに1826年、特許庁はの馬を購入した。特許庁のポニーは1827年6月に盗まれたが、3か月後にポニーを捕獲することに成功したようである。

その後「特許庁のポニーに乗る」というフレーズは、特許庁で働くことの比喩になった。

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