中華航空140便墜落事故で子供が生存できた理由は？

中華航空140便墜落事故は日本で起きた飛行機の墜落事故の中でもよく言及される事例の一つとして知られています。この事故では子供を含めて数名が生き残りました。ここでは、その生存の理由を紹介していきます。

中華航空140便墜落事故の原因

中華航空140便墜落事故は、1994年に愛知県名古屋市で発生した、航空機の墜落事故です。

着陸しようとした飛行機が操縦ミスにより着陸動作がうまく行われず、結果として滑走路の付近に墜落しました。

この事故の原因は、パイロットによる操縦ミスが主なものですが、その背景として、当時の自動操縦技術（オートパイロット）に対する理解と教育が不十分であったことも原因の一つとなりました。

この事故は日本国内の航空機墜落事故としては日航機墜落事故に次いで犠牲者が多いことで知られています。（平成におこった最大の墜落事故、あるいは台湾の歴史上で史上最悪の墜落事故と言われることもある）

この事故では、現場に駆け付けた救急隊員はすべての乗員乗客がなくなったと感じるほど飛行機の損傷が激しいものでしたが、生存者が7名いたことが知られています。

当初は16人が病院へ搬送されましたが、内6人は病院へ着く前に死亡しました。

その後、生存していた10人（フィリピン人1人、台湾人2人、日本人7人）のうち、10人中3人がそれぞれ、27日、28日、5月1日に死亡しました。

残りの生存者についても、一命はとりとめたものの重傷を負った人が多かったようです。

生存者7人は全員が図のように、機体の前方から中腹の部分に座っていたということがわかっています。

この事故では尾翼から墜落したことが判明しているので、前方の方は衝撃が直接は伝わらなかっということがわかります。

したがって、墜落の時に主翼の付近には衝撃やそれにともなう変形が比較的小さくなったということが考察できます。

さらに、墜落当初は火災が発生していましたが、その消火活動は1時間半ほどで終了することができました。

また、事故現場の名古屋空港には航空自衛隊小牧基地が隣接しており、そこの隊員が早期から救助活動にあたることができたことも生存者が助かったことの大きな要因と考えられています。