経済

ゲーム理論の面白い実例-核戦略、コロナ自粛など

ゲーム理論では面白い例題が多く出てくる。例えば「囚人のジレンマ」などは一般的によく知られた例である。ここでは、例題ではなく実際におこったゲーム理論的な実例を解説する。実際に、ゲーム理論的な検討がされて結果が出された事例もあるが、自然発生的に...
発電

ゴミ発電の歴史-デメリットも解説!

ごみを燃やしてその熱で発電するというユニークな取り組みの年表。若干下火になってしまっている感があるのが惜しい技術である。 ゴミ発電の歴史 1935:東京市深川の市営塵芥焼却工場での発電計画、数万円の利益がでたらしい 1965:大阪市旧西淀工...
研究所

カミオカンデの歴史-事故原因とノーベル賞

日本がつくった世界最大級の宇宙論用観測施設であるカミオカンデが完成するまでの年表。ニュートリノ天文学をきりひらく原動力となった。 年表 1974:大統一理論、陽子崩壊の実験をしようとする動機が高まる。 1970年代末: 予定地が釜石鉱山から...
経済

アダムの罪とはーアダムスミスと「神の見えざる手」

アダムスミスは、近代的な経済学の開祖であるが、いくつか間違いを犯していることで知られている。有名なのがこのアダムの罪である。 もうひとつ、実は彼は「神の見えざる手」といっていない。これらを年表にした。 アダムの罪アダムスミスが貨幣の期限を物...
知財・特許

吉宗の新規御法度(発明禁止令)とからくり

徳川吉宗は倹約政策をとった政治家として知られているが、その過程で新規御法度という、発明を禁止する悪法を発布したことで知られる。これについて解説する。 新規御法度の発布 1716:徳川吉宗、将軍になる。財政再建が目下の目標だった。 その後、倹...
考古学

バイユーのタペストリーの謎を解説-動物、彗星など

バイユーのタペストリーは、ノルマン・コンクェストの様子を刺繍したタペストリーであるが、その研究の中で解かれていない謎が多数ある。その謎について解説した。 タペストリーの謎と解説 文章は全てラテン語で書かれている。 動物たち(熊、鳥など) タ...
永久機関

実在した永久機関10:オヌクールの永久機関-実は二つあった!

13世紀の建築家だったヴィラール・ド・オヌクールは、永久機関のスケッチを残していたことで知られる。かれのスケッチ集である「画帖(アルバムともいう)」は30枚くらいの羊皮紙からなり、これに様々な発明品が記載されている。これらのマシンについても...
経済

トリクルダウン政策の例と失敗-なぜトリクルはありえない?

経済政策の理由づけとして挙げられることがあるトリクルダウンについて年表で振り返る。「富裕層を優遇し消費させることで貧困層にも恩恵がいきわたる」というのが基本的な思想だった。いまでは、トリクルダウンは基本的には起こりにくいことがわかってきてい...
物理

タキオン検出の歴史-どういう原理で検出?

光速を超える粒子として考案されたタキオンについて、その歴史を解説する。さらに、光速を超える粒子をどうすれば検出できるのか、その原理も説明する。 タキオンの歴史 1904:ゾンマーフェルト、メタ粒子という概念を考案する。ただしこのあと相対論が...
工学

不気味の谷を超えた?不気味の谷の事例まとめ

ロボットやCGで人間に近い物を作ると、ある程度近づいたところでぎこちなく見え始める「不思議の谷現象」の実例と歴史について述べる。 不気味の谷の事例 不気味の谷現象は、日本人ロボット研究者の森政弘が1970年に提唱した。当初はロボットのぎこち...
情報

スパコン「富岳」のシミュレーションまとめ

スーパーコンピュータ「富岳」の有名なシミュレーションをまとめた。 公式ページはこちら↓ 富岳のシミュレーション 富岳が世界一を取ったところから年表で追ってみる。 史上初の4冠達成で世界一! 2020年6月:性能を図るベンチマーク、4つの性能...
人物伝

ルネ・ブロンロvsウッド‐N線を見つけた!?【しくじり科学者2】

N線を発見したと主張し、誤った研究の代表例を作ってしまったルネ・ブロンロ。ここでは彼の人物面に着目して解説する。また、ブロンロの名誉のためにも彼の功績についても述べる。また、論争を挑んだウッドの経歴に関しても合わせて述べる。 N線発見騒動 ...
物理

N線の歴史-I線って?

放射線が相次いで発見された当時、N線という放射線を見つけたと主張されたが、結局みつからなかったという事件があった。発見者ブロンロが誤りを認めなかった誤謬の例として非常に有名。研究不正の例としてあげられることもある。 年表 1903 2月:フ...
知財・特許

サブマリン特許の実例まとめ

パテントトロールとならんで、特許に関する係争で多くあったのがサブマリン特許である。この事例をまとめた。 サブマリン特許の定義 サブマリン特許の定義は、長い間特許を出願したことを秘密にしておき、その技術がポピュラーになってから特許を成立させ、...
知財・特許

パテントトロールの実例まとめ

特許に関する係争のなかで、有名なものがサブマリン特許とパテントトロールである。この記事では、この両者の具体的な事例を解説する。 パテントトロールの定義は? パテントトロールとは、特許をもっているが事業をしていない団体が、同じような事業をして...
知財・特許

生物多様性条約をわかりやすく解説

1993年に発効した生物多様性条約について、知財の側面を解説する。それに応じて、この条約に関連した訴訟事例を解説する。 生物多様性条約 条約の目的は? 知的財産の観点からは、8条の(j)項目が関係している。 これは生物の多様性の保全及び持続...
人物伝

火あぶりになった科学者・研究者まとめ

科学革命以前には教会によって火刑が申し渡され、火あぶりで処刑された研究者・科学者が複数いる。その人物の業績と生涯をまとめた。 人物年表 ブルーノ:1548~1600 コペルニクスの地動説に賛成し、それの啓もう活動を行ったことで、キリスト教会...
知財・特許

大学の利益相反事例-バイドール法、ゲルシンガー事件

バイ・ドール法 アメリカ議会で制定された研究機関と特許に関する法案。大きくかかわった議員の名前にちなんでこの名前が付いた。 バイ・ドール法大学、非営利団体、中小企業が、政府資金を受けて行った研究の結果、発明した場合、その団体がその発明の特許...
知財・特許

有名なバイオ特許まとめ【海外】

バイオ特許は、ゲノムや遺伝子に関する研究に関する成果物に与えられる特許であるが、これについても特許庁が認めるまでは議論があった。ここでは海外の事例をまとめた。アメリカが先駆的な役割を演じたため、主にアメリカの事例が中心である。 バイオ特許の...
知財・特許

ついにアメリカが先発明主義をやめた!

ながく先発明主義をとってきたことで有名なアメリカであったが、最近になって先願主義をとることに方針をかえた。このことは大きな話題になった。その歴史をふりかえる。 先発明主義とは 先発明主義 もっとも先に発明をしたものに特許を付与するという方針...