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フェンシングでは、今日では電子審判器が使われている。試合の様子を見て、どういう原理で動いているのだろうという疑問を持ったことは誰しもあると思われる。その原理を簡単に解説し、フェンシングに導入された歴史を解説する。
様々なタイプが考え出されたようだが、もっとも簡単に言うと、剣先が相手の金属製のジャケットに触れることで回路が閉じ、ランプがひかることでどちらが勝ったのかわかる、という原理である。
リード線は防具と剣の両方に仕込んである。この回路を二つ作って、それぞれの回路のランプの色を変えてやればわかりやすい。実際には赤と緑が使われる。
ほぼ同時に光らないようにするには、一方がとじたらもう片方の回路が遮断されるようにすればよい。
フルーレ・・・有効面を500グラム以上の圧力でつくと有効。有効面は頭と手足を除く同体である。
エペ・・・有効面を750グラム以上の圧力でつくと有効。有効面は全体である。
サーブル・・・有効面を触れることができれば有効である。有効面は指先を除く上半身である。
実は、新しい技術によってそれまでの武器が戦場ではすたれたという背景がある。
中世後半:火器が登場すると、剣が戦場では使われなくなった。練習でも剣が細くなっていった。
近世:練習でフェンシングの原形となるルールが形成。これを「フラーズダルム」、剣による会話とよんだ。
1750 :フルーレとマスクが登場
1914 :統一ルールの策定
1896 :近代アテネオリンピックで採用。初回からの伝統ある競技となった。
電子ジャケットともに20世紀初頭に完成した。フランス語ではアパレイユ・エレクトリックという。
1936 :エペに電気審判器
電気フルーレ(電気剣)が登場
1957 :フルーレに導入。
1988 :サーブルに導入。
・フェンス(fence)は守るという意味
・マスクが登場しても、貴族のプライドから顔を見せることにこだわる選手もいた。ただしけがのリスクがあるので、マスクが次第に普及していった。
・フェンシングは引き分けではなく両負けというルールがあるが、これは本来の決闘で失敗すると両方死ぬことがあるから
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