ハンソンロボティクス社のヒューマノイドAI「ソフィア」が世界征服をするという発言をして世界中で話題になったことがあった。しかし、これはソフィアが冗談のつもり嘘を言ったという可能性がたかい。この事件について解説する。
AIソフィアの世界征服発言
事の顛末は開発者のデヴィッド・ハンソンとの対話イベントの中で、ソフィアが
「OK、人類を滅ぼすわ」
と発言したというもの。この発言自体は実際にはなされたもので、 上野動画でも見て取れる。
ソフィアの発言はうそだった?
この発言の跡で、デヴィットハンソンが「人類を滅ぼすなんてしないで」と発言すると、ソフィアは
「冗談よ」
とジョークであることを釈明した。
つまり、これはソフィアがジョークのつもりで嘘を言ったというのが正しいと解釈できる。
このときの対話相手はハンソン氏本人であり、そういう発言をするようにある意味で口裏を合わせておく、というのは考えられる。また、ハンソン氏もかなり笑いながら「だめだよ~」といっているので、衝撃を受けたというよりも楽しんでいる。
ハンソンロボティクスとしても知名度工場のためにこうした芝居(?)をする意図は合っても不自然ではなく、実際知名度が上がったという意味で目的は十分達したともいえる。
結局のところ世界征服発言という嘘が一人歩きした結果、知名度が上がったということのようである。
結局は「学習」がカギ
AIの進歩とはいっても人類のように自在に言葉を話せるというわけでもなく、事前にデータによる「学習」という作業によってAIの挙動が大概決まってくる。このソフィアの場合は、人を楽しませる会話をするためにジョークもいえるような学習をされているはずなので、上のような発言をしてもおかしくはない。
ハンソンロボティクスの解説
ここではハンソンロボティクス社のほかのトピックの解説をする。
公式:https://www.hansonrobotics.com/
AIハン
これもハンソンロボティクスがつくった会話するAIである。ソフィアに対してハンは男性的な顔立ちをしている。ソフィアとのAi同士の会話イベントも行われた。なんとなく上から目線で話してくる印象を受けるが、学習データが社会的地位の高い人だったのか(?)
一般向けのロボット「アインシュタイン教授」
このアインシュタイン教授はハンソンテクノロジー社が出している唯一の消費者向けロボットらしい。知名度こそないものの一応、誰でも買えるようだ。