「インディジョーンズ/レイダース 失われたアーク」には、冒頭に黄金の像が登場します。ここでは、それが本当にある古代の遺物なのかを解説します。また、有名な大きな岩が転がってくるシーンの元ネタ・モデルなどを解説します。
レイダース 失われたアーク 黄金の像の元ネタ!
失われたアークの冒頭では、罠だらけにある遺跡に残された遺物である黄金の像が登場します。
この黄金の像は、シリーズで最初に出てくる宝でもあり、インディジョーンズを象徴するアイコンとしても有名です。
この作品から、映画の冒頭のつかみとして遺物が登場するという流れがつくられています。(2作目のヌルハチの遺骨や、3作目のコロナドの十字架など)
この像は劇中では名前は呼ばれませんが、「チャチャポヤンの豊穣の像」という名前が便宜的に決められているようです。
この黄金像には元ネタがあります。
ダンバートン・オークスの出産像
ダンバートン・オークスとは、アメリカにある、歴史的な遺物が収集されている博物館です。
ここに所有されている出産の様子を表した像が元ネタといわれています。
材質は黄金ではなく、緑柱石で作られています。乳房が作られていることから女性とわかるほか足の間からは胎児が出てきています。
時代はコロンビアの先史時代のもので、チャチャポヤ文化(チャチャポヤン)という文明が存在したころのもの信じられてきました。
ただし、顕微鏡を用いた調査によって、ドリルなどの近代の加工技術で作られた跡が見つかったことから、この像は19世紀後半ごろに作られた偽物である可能性が高いようです。
大きな岩が転がってくるシーンの元ネタは漫画?!
もう一つ、大きな岩が転がってきて、インディを押しつぶそうとするというシーンはあまりにも有名です。
有名すぎて、あらゆる冒険活劇やパロディ作品で模倣されまくっているほどです。
これは意外にもディズニーの漫画が元ネタらしいということが言われています。
ジョージルーカスが昔読んだ1954年の漫画「シボラの七都市のスクルージ・マクダック」(スクルージはドナルドダックの仲間のアヒル)にて、登場人物たちがトレジャーハントをするが、大きな岩が転がってきて追いまわされる、というシーンがあるようです。
ただし実際の南米の先住民の建築で、このようなブービートラップを多用した遺跡などは確認されていません。
まとめ
- 「レイダース 失われたアーク」の冒頭に登場する黄金の像は、ダンバートンオークスの出産像が元ネタ。
- 大岩が転がるシーンは、ディズニーの昔のコミックに似たシーンがある。
漫画が元ネタということが意外でした。