錬金術の歴史1【古代ギリシア】

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錬金術は古代ギリシアに起源がある。資料が少ないがのちに影響を与えた考え方はすでに見られる。
 主な目的は物質の根源「プリマ・マテリア」の研究と哲学的な探求。

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年表

紀元前:ヘルメス・トリスメギストス、錬金術の研究・・・のち錬金術師の記録にのみ登場し、実在は疑われている。

トリスメギストス

紀元前200頃:ボーロス・デモクリトス、錬金術に関する書物「フィジカ」。

紀元300頃:エジプト、ゾシモス、錬金術の百科事典。・・・暗示や寓意の発展

7世紀:ステファノス、哲学・精神面の発展。

この後: アレクサンドリアからイスラムへ研究が伝播した。

豆知識

・トリスメギストスとは、3つの偉大な人という意味。錬金術のことをヘルメス学ともいうのは彼の影響。

・万物の根源の考え方の例としては、
タレス・・・万物の根源は水
ピタゴラス・・・万物の根源は数
アリストテレス・・・四元素説、水、土、空気、火からなる

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考察

・トリスメギストスは何者か
3つの偉大なとは、何を指すのか。3つと考えたばあい、これは、錬金術、占星術、神働術を極めた人という説がある。あるいは錬金術の3つの要素、哲学、金の変成、賢者の石をつくった人、という意味かもしれない。
 3倍のと考えた場合、錬金術が人の3倍上手にできたということか。ただし3倍うまくできるだとよくわからないので、3つの分野を極めたという説が近そうである。
 また、3人のという説もあり、トリスメギストスは一人の人間ではなく、3人の研究者の共同ペンネームか、彼らをまとめた言葉だった可能性がある。

・万物の起源をもとめたわけ
ギリシアの錬金じゅたは万物の根源を追い求めることに集中し、金を作るなどといった実用面や、それに伴う化学反応には重きを置いていない。もともと奴隷制度が発達していたせいもあり実用面の追及は機械の分野でもしていないので、そちらの関心がはぐくまれなかったものと考えられる。哲学的なめんが発達していくのはいいがすこし抽象的な面に偏りすぎな印象がある。ただ、ピタゴラスなどの万物は○○といった言葉を錬金術の観点から見るのも面白い。
 なお現代は確認できる万物の根源はクオークとなっている。

・ギリシア人は賢者の石を完成できたのか
トリスメギストスは賢者の石に成功したと伝説では言われているようだが、のちのギリシア人の中にしか記録がなく、実在が怪しまれている。彼のようになりたいという願望の表れだったのかもしれない。よって、賢者の石を作ることはできなかったと結論できる。