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双眼鏡の発明に関する年表である。望遠鏡の陰にやや隠れているが、双眼鏡も同じ時期に発明されている。双眼鏡は望遠鏡に比べて小型で持ちやすく、望遠鏡が天体観測につかわれるのが主であるのに対しして、双眼鏡は日用品やスポーツ観戦につかわれている。
1610年代?:ガリレオ式双眼鏡・・・望遠鏡とほぼ同時期に考案。当初は両目の管はまっすぐで、距離は固定されており、変化しなかった。発明者は望遠鏡の関係者であると考えられているが、同時多発的に同じ形の双眼鏡が考案されているため、誰が最初の発明者であるかは確定が難しい。
この点においては、望遠鏡の発明者が誰だったのか、という話とよく似ている。
17世紀:平行移動で間隔調整、回転機構で調整できるものがあらわれる
18世紀半ば:羽のような形(今日の形に近い)に軸が付いたものが登場。軸をつかって両眼の管の距離を変えることができる。
19世紀:イグナツィオ・ポロ、プリズム正立式の考案 ・・・今日でもポピュラーな方式が登場
1859:ブーランジェ、ポロ式の双眼鏡で特許をとる。
1894:カール・ツァイス、プリズム正立双眼鏡の市販に成功
1911(明治44年):日本国産初の双眼鏡、森式双眼鏡、関西で完成。
19世紀後半:オペラがヨーロッパの人々のあだで流行する。この時期に舞台から遠い席でも見やすいように、双眼鏡のそこまで倍率が必要ないものがオペラグラスとして裕福な人々の間に普及していった。
原理としては単純なガリレオ式のもので、両方の筒にレンズを2枚はめれば作ることができる。
1890年ころまでには、携帯しやすい折りたたみ式が開発されている。
オペラグラスのイメージとしてありがちな「片側にもち手のついた双眼鏡」は、1910年ころまでには存在している。
この時期以降、装飾を派手にしたものや、フレームだけで筒をもたないもの、イベントの限定品のものなどが各種発展していった。
・ポロのつくった双眼鏡はナポレオン3世に献上された。しかしポロ自身は、当時はあまり高い評価を受けることがなかった。
・ツァイスは熱血系の経営者として有名で、出来が悪いとかんじた試作品は、自らハンマーで叩き割っていたという。