\閲覧ありがとうございます!当サイトではリンク広告を利用しています/
永久機関を作ろうとする試みはすべて失敗に終わった。近代に入ると、学術的な観点や、実用的な観点からも発表などが禁じられるようになる。
1775:プロシア科学アカデミー、永久機関の議論は受け付けないと発表
1824:サディ・カルノー、熱機関の考察。・・・のちに熱力学第2法則として定式化される。熱力学第2法則の発見。
1828:フランクリン協会、永久機関があり得ないことの解説を行う。
1840年代:マイヤー、ヘルムホルツ、エネルギー保存則を発見。第1種永久機関が不可能であることが明らかになる。
19世紀:エネルギーと熱は等価なものであると発見される。
1850代:クラウジウス、熱力学第二法則の定式化。これは熱源が一つだけの熱機関はつくれない、ともあらわされる。これにより第2種永久機関は作れないことが示された。
19世紀半ば、フランスアカデミーが、「角の3等分と永久機関の論文は受け付けない」と発表する。
19世紀:アメリカ特許庁、永久機関の出願の際には実際に動く試作品を提出を義務付けることに。当然、動いた試作品はない。
19世紀:日本の特許庁、永久機関が排除されるような審査規則を定義。
20世紀初めまで:イギリスではここまでに600件を超える永久機関の特許が申請される。
20世紀:イギリス、永久機関はほかの発明に役立つので、特許の取得自体は可能らしい。
20世紀 水のみ鳥が市販される…平和鳥などともいう
21世紀:ネットショップなどで永久機関と名乗る製品が市販される。もちろん永久機関ではないが。
・「サイエンティフィック・アメリカン」などの雑誌では、永久機関に関するページが多数さかれることがあった。
・日本の特許法の発明の定義は以下の通り…
自然法則を利用した技術的思想のうち高度なもの
特許法
ゆえに自然法則に反する永久機関は認められない。
・C言語などでも、無限ループは推奨されない。永久機関はソフトの世界でもなにかと不都合があるようである。
・永久機関のブレーキ
永久機関技師はしばしば、自分のつくった永久機関と主張する機関にブレーキをつけていたとされる。これは、動き出した機関が加速をはじめ(これは動力がないかぎりありえない)、とまらなくなる(これもあり得ない)、というのを防ぐための安全装置だということである。しかし、自然法則自体に永久機関を止めるためのブレーキが組み込まれていた、という結果となった。