実在の永久機関16:Nマシン-今でも研究中の永久機関!?

永久機関
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単極誘導をきっかけとして、出力以上のエネルギーを得ようとする機関(すなわち永久機関となりうるもの)にNマシンがあります。ここでは、その研究の歴史についてと、なぜうまくいかないのか解説します。

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Nマシンの歴史

Nマシンは単極誘導の発見をきっかけに研究がはじまりました。

1831年、ファラデーが単極誘導を発見し、その後、「ファラデーの円盤」をつくります。

これは、単極で起電力を得ることができる一種の発電機です。

Nマシンへ

1978年に、ブルース・デパルマというアメリカの技術者が、Nマシンの研究を開始しました。

1982年には、ブルースデパルマがtrombyと共同製作を行い、入力エネルギーに対して4.92倍の出力がでたと発表しました。

引用:https://brucedepalma.com/

これが本当であれば、入力以上のエネルギーがNマシンから得られたことになります。よってこれをいくつかつないだり、出力を入力に再接続すると、ずっと動き続けるということになります。。。

また、実用につかうと、少ないエネルギーでどんなものでも動かせるということになります。

その後には、研究はインドでも行われることになります。

1984年、インドのパラマハムサ・テワリ(P.Tewari)、TARAPORE原子力発電所でおなじ発電機をつくり、250%の出力を記録しました。

スタンフォード大学の研究

著名な研究機関であるスタンフォード大学では、このNマシンが正しく動くのかの検証が行われました。

1985年に、教授のkincheloeが、デパルマのフリーエネルギーのマシンのテストに招かれました。エネルギーがとりだせるという結果は得られませんでした。

失敗したものの、ときおり駆動用モータの入力より大きな出力が得られるという異常なふるまいが報告されたようです。

最新の動向

動向としては、1995年時点で、デパルマのNマシンは、西ドイツで受け入れられ、化学工場で電気分解に使用するために100台のNマシンを製作する計画がたったそうです。

テワリのほうは、インド政府からNマシン開発推進の許可をえたそうです。

また、動画サイトなどでは、作ってみた動画がアップロードされています。

Bruce Depalma's N-Machine

日本の研究

日本の市川氏が、1976年にNマシンの直流変圧器をつくり、実用にたえるものを作る試みをした。実用新案もとりました。

Nマシンの仕組み

Nマシンは単極誘導に着想を得ています。

磁極に貫かれた円盤を回転させると、中心付近と周辺付近に電極をつけると、起電力を確認できます。

これを円盤を大きくしたり、回転を大きくすれば、回転に必要だったエネルギー以上に得られるのでは、という発想です。

Nマシンはなぜうまくいかない?

当然ながら、Nマシンが想定どおり働き、入力以上に出力がでたという事例は報告されていません。

これは、次の理由が考えられます。

エネルギーが外から流れ込んでいる訳ではない

ひとつめは、エネルギーがそとから流れ込んでいる訳ではないことです。

単極誘導は、実際にはローレンツ力で説明することができます。

磁極のなかにある円盤は回転させると自由電子がローレンツ力で移動するので、移動元と移動したさきに電極をつければ電位を確認できます。

摩擦の問題

出力を大きくするには、円盤を大きくするか、回転を速める必要がありますが、重くなるので、回転には多くのエネルギーが必要になります。

また、軸周辺の摩擦が大きくなってしまいます。

摩擦の解決のため、水銀をつかうという解決法を提示しているNマシンの研究者もいるようです。

しかしながら、いずれにせよ摩擦は避けられないので、出力を大きくするまえに摩擦によるロスで失われてしまうでしょう。

まとめ

  • 単極誘導を利用した永久機関にNマシンがある。
  • 出力をあげようとすると摩擦がおおきくなるので、入力以上のエネルギーは得られない。