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19世紀前半、フィラデルフィアに登場した装置が世間を賑わせた。永久機関と称して見物人から料金をとっていたが、いかさまがばれる。そののち、ニューヨークで同じことをするが、技術者たちにあっけなく見破られるのだった。
1812:レドヘッファー、フィラデルフィアに装置を製作し、展示。永久機関が実現されたと主張し、見物人から見物料金をとる。
1813:州議会に永久機関に対する基金を申請する。
1813:調査のため委員が派遣され、歯車に違和感を発見し、詐欺であることを見抜く。
同時期:技師に同様の装置を作らせることで、詐欺であることを示すことに。技師が複製を作る。・・・一見中が詰まっている土台の板の中にぜんまい仕掛けが入っている。
1813:レドヘッファー、ニューヨークに再び現れる。同様の装置で展示を開始。同じように見物量をとる。
フルトン、展示の現場に現れ、インチキだと見抜く。・・・装置の一部を分解し、屋根裏にベルトが通じていることを発見。老人がクランクを回していた。
フルトンは、蒸気船の発明者として有名な機械技師。
・ニューヨークでいかさまがばれ失敗したあと、レドヘッファーの行方は知れていないらしい。
・レドヘッファーのトリック
レドヘッファーが一回目につかったトリックは、ぜんまい仕掛けでほぼ間違いがなさそうである。というのも、ぜんまい駆動の複製を見せたところ、レドヘッファーはかなり驚いたらしい。二つ目の装置はフィラデルフィアのものではなく、改造をくわえたらしいことが見てとれる。ただ、ぜんまい駆動よりもばれやすそうな人力にしたのはなぜなのかよくわからない。老人の告げ口などは考えなかったのか?
・フルトンの慧眼
フルトンは蒸気船をつくったフルトンその人である。インチキを見抜いたところは彼の技術にたいする経験値のたかさを示しているといえる。蒸気船をつくるうえで回転する装置には詳しかったのかもしれない。