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実際に存在した、あるいは考案された、変わった形の永久機関や、面白い永久機関を紹介する。もちろん、すべて永久に動くことはなかった。機構や原理も単純なものから複雑なものまで、非常に多岐にわたる。
図版出典は全て:https://www.slideshare.net/roshan_kumar/ask-a-scientist20091206
片方の重みだけ異なるようにすれば、ずっと回るはず、というのは世界中で見られた初期の永久機関の典型例である。モーメントがどのみち等しいので回らない、というのが後で判明する。
1749年、ヨーロッパで出版された書物にあるもの。作り方の後に、補足として作者はレバーを長くしたり、個数を増やせば得られる仕事は多くなる、とまで述べている。(自信の表れ?)
しかしながら、ここまで複雑にリンクがあると摩擦もおおきくなるであろう。なお、個数によって得られるものが変わることもない。
19世紀ころ、アメリカ人のFGウッドワードが開発。輪っかの固定の仕方を、図のように端の方を二つのローラーで挟めば、片側が重くなるのでずっと回るはず・・・と考えた。
もちろん、両側の重さは変わらないので、微動だにしない。
1870年、アメリカのホーレス・ウィッカムJrが考案。上のパイプの中をボールが転がり下の扁平な「V」のかたちの管におちる。この過程で棒が重さの不均衡からシーソーのように傾くことでずっと振動する・・・と考えた。あとは、その振動を回転に変換するのが右下の車輪などである。
浮力、水を使うものも歴史が古い。
水槽の中に中空の袋があり、回転のプロセスでしたのふいごから空気がおくられ、片側だけふくらます。それにより浮力の不均衡を作り出す。
磁力の性質が解明された後作られたかずかず。
19世紀ころ。アメリカのGWフランシスが考案。磁石の反発でずっと動く振り子ができると考えた。振り子はバネで固定するらしく、それで勢いをつけようとしたのかもしれないが、戻ってくる際にはそれが抵抗になってしまう。
電気の仕組みが発見されるとそれを利用するものが現れた。あわせて特許制度の整備などもあり大量に表れる。
19世紀ころ。白い円盤が摩擦で電気を起こすと、電磁石の鉄心が外れ、スイッチがオフになる。すると鉄心が元に戻る。このブザーの要領の往復運動がが円盤を回す・・・と想定したようだが、コイルで消費される電力の方がずっと大きいので、そのようにはならない。