ハーツはトランプで遊べる戦略性の高いゲームであり、かつてはWindowsにも搭載されていました。ここでは、ハーツのルールをわかりやすく解説していきます。
ハーツのルールをわかりやすく解説!
ハーツはトランプの代表的な遊び方の一つであり、Windowsに搭載されていたことでも有名です。
しかしながらルールが独特であり、「ハーツ ルール わからない」などと検索されている様子があります。
ここでは、ハーツのルールをわかりやすく解説していきます。
わかりやすいハーツのルール
ハーツでは、ジョーカーを除き手札をすべて配るところからスタートします。
ハーツの目的は、「ハートのカードを他人に多く押し付けたら勝利」というものです。
この押しつけの方法は、以下のトリックと言われる手順で行われます。
- まずは親がカードを出し、時計回りにカードを出す。
- カードは同じマークがあればそこから出さなければならない。同じマークがない場合は、違うマークのカードを出す。
- すべてのカードが出た時点で、強いカードの人が場のカードをすべて回収する。
- カードを回収した人が新しい親となり、手札からカードを出す。
- 以下、すべての手札がなくなるまで繰り返し。
カードの強さは2<3<4・・・Q<K<Aと強くなっていきます。
なお、違うマークのカードが出された場合は、数字が何であってもそのカードは数字の勝敗には関与しません。
例えば図では最初に出されたのはクラブですが、同じマークの手札がないのでほかのマークも出されています。
この場合は、クラブ同士を比べて強いカードを出した人を決めます。
ハートを回収したら減点!
当然、カードを回収した中にはハートが紛れていくことになります。
このゲームは、ハートに-1ポイントがつけられており、ハートを回収したらそのプレイヤーは減点されていきます。
何度かゲームを繰り返し、特定の値(通常は-100)を誰かが超えたらゲーム終了で、減点が少ない人ほど上位になります。
ここがゲームのルールで最も重要な部分になります。
なお、ここまでのトリックの方法とハートを回収したら減点ということだけ知っておけば、最低限は遊べます。
重要ではないが覚えておくべきルール
ゲームにはいくつかの知っておくべきルールがあります。
最初のカードの交換
各ゲームで、最初にカードの交換があります。これは、自分の手札から好きな札を3枚選んで、時計回りに次のプレイヤーに渡します。
また、最初に場に札を出すのは、2♣を持っている人がそのカードを出します。
得点計算の例外
上ではハートは減点という話をしましたが、ハートだけでなく、スペードのクイーン(Q♠)には、-13点という大きい減点が設定されています。
なのでQ♠も押し付けられないようにしましょう。
また、ハートかつQ♠も回収してしまった場合、理論的な最低点(-26点)を得ることも考えられます。
しかしなんとこの時だけ、ポイントは減点ではなくプラス26点になります。つまり、単独勝利に近づきます。
これは「スラム」や「ランニングハーツ」と呼ばれます。
ただし、この状況は珍しく、ゲームをしていてもまずお目にかかることはないです。
カード枚数の調整
人数によってカードを抜いて枚数調整する作業もあり、それは以下のように行います。
- 3人の場合 : 2♣もしくは2♦を抜く。
- 4人の場合 : 何も抜かない。
- 5人の場合 : 2♣と2♦の両方を抜く。
- 6人の場合 : 2札の4枚全て、もしくは2♣と3♣と2♦と3♦の4枚を抜く。
ここまでが、ハーツの一般的なルールである「ブラックレディ」というルールです。
通常はこのブラックレディがハーツの普通のルールということになっています。
ハーツの派生ルール
ハーツには派生ルールもあり、これはハーツのルールがわからないといわれやすい要因になっていると思われます。
ここでは簡単に派生ルールに触れておきます。
代表的な派生ルールは以下のようなものです。
- 最初のトリックではハートやQ♠は出せない。
- 最初のカード交換の際、2♣またはQ♠は交換できない。
- Q♡も-13点の減点になる(このルールは「ピンクレディ」という)
ただし、ブラウザゲームでは上述のブラックレディが実装されているものがほとんどですので、派生ルールはあまり覚えなくとも遊べます。
ハーツのルールがわからないといわれるのはなぜか?
ハーツのルールがわからないといわれるのはなぜでしょうか?
ここでは、それをまとめてみます。
ルールが多くて覚えにくい
一つは、ルールが多くて覚えにくいというものでしょう。
ただし、ハートを押し付けるというルールさえ知っておけば、そんなに複雑ではないです。
派生ルールが多い
派生ルールが多いこともハーツのルールがわからないということに拍車をかけていると思われます。
実際にブラウザゲームなどになっているハーツの中には、オプションでどのルールを最小するのか選べるようになっているものもあるようです。
地味にメモ用具が必要
ハーツは得点計算の必要上、筆記用具やスマホ端末などのメモ用具が必要です。
これもプレイする上で地味な障害になっている可能性もあります。
まあ、得点形式ではなく一回のゲームでハートが少ない人が勝利という風にすれば、簡略化できるでしょう。
まとめ
- ハーツは、一定の手順で手札を出していき、なるべくハートの札を回収しないように相手に押し付けていくのが目的のトランプゲーム。
- 場に出したカードのうち同じマークで最も強い人がカードを回収する。
- 派生ルールがある、メモ用具が必要などがハーツのルールがわからないといわれる要因だと思われる。
とりあえずハートは減点というルールだけで最初は遊んでみるのが、わかりやすくて楽しいかもしれませんね。