ハリーポッターは緻密な伏線で物語が作られていることで有名ですが、ここでは矛盾について紹介していきます。また、一見すると矛盾だがある程度説得力のある回答がある場合にはそれも紹介していきます。
ハリーポッターは矛盾が少ないことで有名
ハリーポッターシリーズは、その複雑で長い伏線を見事に配置し、回収していく物語としても有名です。
作者自身も、「書き始めた時点ですでに7巻分のプロットがまとまっていた」という趣旨の発言をしており、あとから設定を足していったのではなく、最初からいろいろな設定を盛り込んでいたことがわかります。
その証拠に、膨大な伏線、それも巻をまたいでのちのちまで引っ張る伏線や、そうとは気づかないさりげない伏線が多くあるにもかかわらず、それらに関して破綻がないことで有名です。
これが名作たらしめている理由でもあります。
しかし、いくつか、矛盾や問題点と思われる描写もあることが知られています。
ここでは、矛盾と思われる部分をいくつか見ていき、できる限りその回答を試みてみましょう。
ハリーポッターの矛盾と解答まとめ!
基本的には、時系列順(巻の順番)に並べていきます。
クィディッチクソゲー問題
クィディッチクソゲー問題とは、主に、シーカーがスニッチを取れば150点獲得でき、さらに試合終了にすることができるということで、ほぼシーカーが勝敗を握っていいるという問題点を指します。
この問題やクィディッチのその他の問題については、以下の記事で確認してみてください。
セストラルが見えるタイミング問題
セストラルは、ホグワーツにある「見えない動物にひかれている馬車」という馬車をひいている魔法生物です。
この生物は、人の死を直視した人間にはその姿を見ることができるようになる、という設定があります。
第5巻では、セドリックディゴリーの死を直視したことでハリーにも見えるようになりました。
ただし、第1巻の時点でクィレル先生は明らかにハリーの手によって倒されており、その場で死亡したと思われます。
だとすると、なぜそのあとの2年生から4年生までの間にセストラルが見えていないのか、という問題が発生します。
一応、「その人物が戻ってこないことを実感することで見えるようになる」という条件もあるようなので、クィレル先生に関してはその実感がわかなかったということも考えられます。
ヘビ語が真似で話せてしまった問題
分霊箱を破壊するために、第7巻では秘密の部屋にロンがハーマイオニーとともにが再び赴くという場面があります。
この部屋はヘビ語で開けと号令する必要があるのですが、ハリーの言っていたヘビ語をまねしただけで開くことができています。
もともとヘビ語は特別な能力という設定があったので、なぜマネでも開くのかという矛盾点があります。
これでよければ、ヘビ語を話している人の声を録音しておいて聞かせるとかでも扉を突破することはできるような気はします。
ナルシッサマルフォイの嘘が開心術でばれなかった問題
ヴォルデモートは開心術が劇中で最も得意なキャラクターと設定されており、相手の心をよんで行動を読んだり嘘を見抜いたり、という使い方ができます。
ただし、ナルシッサマルフォイがハリーが死んだかの確認役を任されたときに、ハリーが死んでいると嘘をつきますが、これを見抜くことができていません。
これには、油断していて開心術を使用していなかったとか、使うまでもなく嘘をつくはずがないと思っていたなどの可能性もあります。
しかし最終戦闘の局面であり、開心術を一度でもオフにするというのはちょっと考えにくいので、理由ははっきりしません。
まとめ
- ハリーポッターシリーズは初めから物語のプロットが完成された状態で書き上げられたということもあり、長大な伏線がある割に矛盾が少ない物語として有名。
- そのような物語でも、細かく見ると矛盾と思われる描写や問題点が存在する。
こうした矛盾点について考察するのも長い物語の醍醐味ではあります。