【動画】面白いVTOL機-ライアンX13他【珍兵器まとめ12】

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垂直に離着陸ができる飛行機があれば、広い滑走路をもつ飛行場をつかうことなく、戦闘機を出撃させることができる。このような垂直離着陸機の発想の元、今で言うVTOL機が各国で試みられた。ここでは、その試行錯誤のプロセスで生まれた珍兵器を解説する。有名なものは、構想のみで終わったがナチスのトリープフリューゲルなどがある。

なおVTOLとはVertical Take Off and Landingの頭文字をとったものである。直訳すれば、垂直に離陸と着陸できる機体という意味。

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アメリカの黎明期のVTOL機

この発想に熱心だったのはやはりアメリカである。

ライアンX-13

戦後にアメリカが完成させた初期のVTOL試作機。1955年に初飛行した。(ヘリコプターは実用化されていたが、速度が遅かったので、VTOL機が必要とされた。)

ジェットエンジンによるVTOLとしてはアメリカで初めて作られた。離陸時には機体をもともと縦にして下にエンジンを噴射し、発射する。機体のしたの着陸車輪をつかえば通常の飛行機のような離着陸もできた。縦においておくには専用のプラットフォームがあり、これはトラックでどこ絵でも配備できるというものだった。

結局、操縦が難しすぎて、実用化にはいたらなかった。博物館いきに。

シコルスキー S-72”Xウィング”

1976年に初飛行。ヘリコプターの問題である速度の遅さを克服しようとした機体。なのでどちらかというと、ヘリコプターの範疇に入るが、垂直離着陸が可能なジェット飛行機でもあった。

ローター(プロペラ)のほかに、主翼にジェットエンジンを持っており、離陸時はヘリコプターになり、飛行時は飛行機になるという発想で、垂直離着陸を実現しようとした。ローターを外して飛行もできた。

Xウィングは時速370キロを出すことが可能だったが、軍は関心を持たなかった。実験のみで役目を終えたが、その後さらに高速飛行可能な後継機が作られるなどした。

XC-142 垂直離着陸輸送機

1964年に初飛行。VTOL機として有名なオスプレイの原型が見て取れる。プロペラ自体は主翼に固定されているが、主翼の角度を変えて上向きになったり横向きになったりすることで、垂直離着陸を実現しようとした。実際に空母への離着陸も成功させている。

しかし、構造が複雑で故障が多く、墜落して大破するものが多かった。そのため、正式採用は見送られた。博物館いきに。

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