軍事に動物を使う、というのは人類がかなり昔から行ってきたことである。この記事では、その中でも奇妙なものをまとめた。機械で代用できるものが増えてきた今後は、廃れていくかもしれない技術でもある。
古代の動物利用
古代のもので有名なのは、まず、戦車を引くのに使われていた馬がポピュラーなものである。似たようなものとして、インドなどで使われていた象を戦場で使う「戦象」が有名である。
ほかには、ヤドクガエルの毒を矢の先端に塗って、敵に毒でダメージを負わせるのも古くから行われていた。
陸上の動物
陸上の動物は動物兵器の中でも最もよく利用されていたものである。
ロケット猫(猫爆弾)
中世の面白い動物兵器である。16世紀に、猫に爆薬をのせて敵陣に突入させるという発想が記述されている。いくつかの文献に同じような図が載っているので、意外と前向きに検討されていたのかもしれない。なんと鳥に載せる図も添えられている。しかし、当時の技術では鳥に載せる軽量なものは作れなかったと思われる。
猫の表情がなんともいえない味をかもし出している。
実際に戦争に使われたかは不明であるが、記録がないところを見ると使われてはいないのかもしれない。
猫の性質を考えると、人間の想定どおりの行動をしてくれるかは望みが薄いと考えられる。。。
空中の動物
鳩ミサイル
第二次世界大戦中に、アメリカで開発されたミサイル。ミサイルの誘導技術が未熟だったこの時代では、どのように目標に精度よく当てるかがさまざま検討されていた。そのひとつが鳩による弾道誘導である。
これは鳩をミサイル内部に入れ、鳩の前のスクリーンにマーカーを出す。鳩がマーカーのほうに向かおうとするので、それが入力となってその方向にミサイルが誘導されるという仕組みだった。なんと、当時の電子回路による誘導にも負けないくらいの命中率があったともいわれている。
水中の動物
水中の動物も利用されている。
軍用イルカ
実際にアメリカ軍利用されている。これは水中で機雷の発見に利用されている。水中に係留されたタイプの機雷、海のそこに埋められたタイプの機雷、それぞれを見つけることができる。
獣医師や科学者などがいるかの健康的なケアに協力しているということである。ロボットが実用レベルに進歩したら使われなくなるかもしれない。
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