拷問処刑器具6:火責め・水責め編-ファラリスの牡牛、漏斗ほか

悪魔の発明
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拷問な処刑には、火の熱や水のなかでは息ができないことを利用して行われたものも多かった。ここでは火責めや水責めに使われた拷問器具を解説する。

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火責め

古来から行われていた方法である。呼吸困難や焼死によって死に至る。

ファラリスの牡牛

ペリッロ・アテニエーゼによって発明される。シチリア島の君主ファラリスによって残酷な責め道具が応募され、それに答えるものだった。

金属の空洞の牛で、よこから罪人をいれる。そのまま火であぶって殺す。叫び声は牛の咆哮に聞こえたらしい。

アテニエーゼは自ら試すように命令された。さらに、ファラリスも後に怒り狂った群衆によって投げ込まれ、火で殺されたらしい。

これらの記録はギリシアのオウィディウス、キケロによって記されている。

中世には拷問部屋に据え付けられた。

鉛用の柄杓

先端がすこしくぼんでいる棒状の金属である。これを熱して、溶けた鉛をくぼみにため、罪人の体や傷口にたらす。

鉛の熱のみならず、鉛は人体に有害であるから傷口の苦痛をひどくするのに好都合だった。

焼きごて

先端にアルファベットの刻印がついた棒を火のなかで熱しておき、それを罪人の皮膚に押し当てて刻印を焼きつける。

姦通はA(adulteraの頭文字)など、あるいは豚泥棒であればH(hogの頭文字)など、罪によって文字を決めた。

パイレーツオブカリビアンでは、Pの形をした焼きごてが登場する。もちろんパイレーツの頭文字である。

重罪の時は周囲の目につく額などに刻印され、一種の晒しになった。女性の場合は胸元に押された。これは胸を隠そうとするので、胸元が開いた淫らな服装はできなくなる、というものらしい。

水責め

呼吸困難や溺死を目的にしたもの。こちらも古来からある。

漏斗

漏斗をくちにくわえさせ、鼻は鼻ばさみでふさがれる。この状態で水が流し込まれ、息ができないので苦痛となる。さらに、腹が膨らんだら下半身を低くして寝かされ、これが肺や心臓を圧迫した。さらに、拷問官に腹を殴られたりした。

溺死刑

基本的には縛って身動きを封じたまま川などに投げ入れるものである。場所は、川、湖、池など自然の水場が多かった。

変わった方法としては、全身より大きな樽につけたり、鉢や鍋に顔をつけたりすることもあった。また、複数の猫と一緒に袋にいれて溺れさせたという記録もある。

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