16世紀からヨーロッパで科学革命が開始された。同時に機会を数学で表現、理解するための考え方の基礎となる発想が徐々に姿を現し始める。もっとも、実際に機会に適用するのはもうしばらく後の時代とはなるが、この時代にすでに普及していた時計などについては比較的数学の適用が早かった。
年表
1590年代:ガリレオ、「レ・メカニケー」、機械学の創始・・・機械要素と数学
1638:「新科学対話」、弾道学
1673:ホイヘンス、振り子時計の研究
1678:フック、「ばねについて」
1687:ニュートン、プリンキピア、動力学の創始
1662:イギリス、王立協会設立
1666:フランス、王立科学アカデミー
1738:ダニエル・ベルヌーイ、「流体力学」
1760:オイラー、剛体の運動理論
1754:オイラー、水力タービン
1743:ダランベール、「動力学概論」
1788:ラグランジュ、「解析力学」
豆知識
・ロバート・フックはもともと機械いじりが得意であったことから推薦されたらしい。
考察
・ガリレオと機械工学
ガリレオといえば近代科学の父として有名であるが、機械工学、主に材料力学につながる発見をしているのは注目に値する。「レ・メカニケー」というのは名前もずばり機械論であり、この分野にもガリレオの関心があったこともうかがえる。発明者としても、望遠鏡を発明するなどした。
・流体力学のめざめ
この時代は水の力で動く機械が主流を占めていた、よってその効率を高めようとする考察が多数生まれるのは当然の摂理であった。ベルヌーイやオイラーなどの頭脳がそれに挑むことで流体力学が開かれた。オイラーは数学者として著名であるが、この分野ではかなり応用寄りの貢献をしている。