丙午(ひのえうま)は年を干支の組み合わせで表したときの表現の一種で、次は2026年です。この暦は長く「この年に生まれた女性は男を不幸にする」という迷信と関連していました。これについて解説します。
※なお、差別的な迷信について解説しますが、差別を助長する意図はありません。
丙午の迷信
最近では迷信を聞いたこともないという人も多くなっているとは思うので、その迷信について解説します。
そもそも丙午とは
丙午(ひのえうま、へいご)は干支を使って年号を表現した場合に「ひのえ」と「うま」が組合わさる年となります。この絵との組み合わせは60通りあるので、60年で一周します。
丙午は60でわって46余る年が該当します。ですので、前回は1966年、次回は2026年となります。
丙午の迷信
丙午の迷信で言われていることは、
丙午に生まれた女性は気が強く、夫の寿命を縮める
丙午の迷信
これはまったく科学的には成立しません。
もっといえば、この年に生まれたあるいは産んだというだけで文句を言われる可能性さえあり、差別的でさえあります。
なぜ出生率が低下した?
この暦が該当した1966年には、この年だけ目立って出生率が低下しました。
この年に大きく出生率が低下したことには、迷信をきっかけとした以下の理由が考えられています。
丙午に出生率が減少した理由
この年に子供を生みたくないという動機になり、お見合いなどの結婚につながる行動をひかえた結果、出生率が低下したという説があります。
また、地方部では、実際に子供を産むことを避けようとして、堕胎が増えるという結果にもつながりました。
さすがに、都心部では堕胎の数が爆発的に増えたということではなさそうです。
2026年はどうなる?…迷信の終わり
この迷信は、さすがに次の年には話題にはなっても、影響をあたえるにはいたらないでしょう。
理由は以下の通りです。
- 科学的な事実の普及・・・さすがに暦と性格を結びつける説に科学的根拠はなく、信じる人はいない
- 世代交代・・・基本的に地方の昔の世代で信じられたことでも、これが継承されるとは考えにくい
まとめ
- 丙午は干支による年号の表現の方法で、前回は1966年、次回は2026年である。
- 丙午には女性に関する迷信があり、出生率が低下した。
- 次回にはこのような現象は怒らないと予想される。
これも一種の科学の勝利といえるかもしれません。一つの迷信が終わった記録として科学史に刻み込みましょう。