NNN臨時放送の元ネタには本物の動画があった！

NNN臨時放送とは、テレビに関する都市伝説で、深夜に奇妙な名簿が画面に映るというものです。「明日の犠牲者」という別名もあります。ここでは、NNN臨時放送の本物はあるのか調査するとともに、元ネタを考察していきます。

NNN臨時放送とは？本物の動画はあるの？

まずは、NNN臨時放送とは何なのかを見ていきましょう。

NNN臨時放送とは、深夜に流れるテレビ放送に関する都市伝説です。また、検索してはいけない言葉の一つとしても知られています。

別名として「明日の犠牲者」といわれることもあります。

深夜にテレビをつけて番組終了後のカラーバーを見つめていると、唐突に名簿が表示されて名前が読み上げられていく。

最後に、「明日の犠牲者はこの方たちです。おやすみなさい」と表示される。
NNN臨時放送

この話のオチとして、最後に自分の名前が表示されて終わったというところまで語られることもあります。

この話のネット上での初出は2000年の２ちゃんねるのスレッドであるということがわかっています。

NNN臨時放送の本物といわれる動画はネット上でも見ることができ、例えば以下の動画です。

しかし、これはびっくり要素を付け足して創作した架空の動画であることはすぐわかります。

なぜなら、最後に出てくる白い顔が海外で有名なホラー系ネットミーム「ジェフ・ザ・キラー」だからです。

この顔は海外で有名（海外のみならず、日本でもネット上で有名なホラー系の顔）なネットミームで、2000年代から知られています。

元ネタになった顔は諸説あるうえ、加工が繰り返されて今の白い顔になったといわれています。

いずれにせよ、NNN臨時放送とは無関係なものです。

また、元の都市伝説には、音楽が流れていたという言及はないという相違点があります。

これより以前に存在した似たような都市伝説としては、2つあるようです。

一つ目は深夜にNHKの番組が終了した後、NHKの受信料未払い者のリストが深夜に放送された、というものがあります。

ですがこれが実際に放送されたということは考えにくいでしょう。

また、1990年代には、深夜にテレビ番組終了後の砂嵐を見ていたら、「お前は死ぬ」というメッセージが表示された、という怖い話が存在しているようです。

NNN臨時放送もこれらのうわさに触発されて作られたものと考察できます。

NNN臨時放送の噂に影響を与えた元ネタはあるのでしょうか。これはいくつか考察されています。

中でも、実際に動画が実在するものもあるので、それも見ていきましょう。

栃木放送では、新聞の「おくやみ」の欄と同じような放送が夜に流れることで知られています。

おくやみの本物の動画は、以下のようなものです。実際に名前のリストが流れているのがわかります。

NNN臨時放送を掲示板に書き込んだ人は、もしかすると栃木で生活していたことがあったのかもしれません。

冒頭についているNNNとは何の略なのでしょうか？

これは見たところ何かの頭文字のように思えます。

実際に、日本ニュースネットワーク（Nippon News Network）という業界団体は実在しており、これは全国の報道組織が所属している団体です。

NNN臨時放送を創作した人は、この団体から頭文字をとった可能性があります。

このような深夜のテレビの都市伝説はいくつかありますが、その中でも最も有名かもしれません。