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実在する賢者の石の伝説や言い伝えをまとめた。賢者の石には様々な呼称があり、賢者の石、エリクサー(エリキサー、エリクシル)、ティンクトゥラ、霊薬などは同じものを示すとされる。また、形状も石ではなく粉末、液体と違いがある。色は、赤とされることが多いが、別の色をしていることもある。
1世紀?:華厳経
1単位のハータカプラバーサの霊薬は、1000単位のほかの金属を金にかえる
前4世紀:葛洪
不死となるには金属と鉱物による霊薬以外にない。赤と黄色の硫化ヒ素、硫黄、・・・松脂から作った霊薬は、水銀や鉛、すずの上に投げ込むと、金や銀にかえる
7世紀:ジャービル
私はある錬金薬を持っていて、2紅蓮を3オンスの酢と蜜にいれて与えた。半時間で彼女は回復した
哲学者の石は、物質の稀薄性、親和性・・・染色性を満ち、医師の投入後、容易に溶け、物質を染めて真の銀、あるいは金にかえる
10世紀頃:ドゥバイ・ブン・マリク
非金属をそれ自身の重量の500倍の重さの金にかえるエリクサ-を作る衝錬金法と、3000ダームの非金属の変成にたった1ダームしか使わないエリクサーをつくる錬金法
13世紀:ヴィルヌヴのアルノー
水銀性の生命の水、非金属を編成させるためには、金属1に対してその液体を4の割合で使用し、エリクサーを作るためには金、銀に対して液体12を使用。エリクサーは1000倍の重さの貴金属に編成できる
14世紀:ボヌス
フェルメントは、白色化が最初にやってくる、次いで赤色化であり、フェルメントは活発化して支配的となり、金と同一の物質でできている
1648:リヒトハウゼン、リヒトハウゼンの粉末、1グレインの粉末によって2.5ポンドの水銀を金に変成。皇帝フェルディナンド、自らも変成
15世紀:パラケルスス
探し求めてきた第5元素とは、歩かぬ無から4元素を取り除いたものであり、これはガスであり、医薬製造がおこなわれなければならない。
1382年1月17日:フラメル
半ポンドの鉛をとかし、白色のエリクサーを加えると、鉛は銀になった。過熱を続けると、城が虹色に、黄色に、オレンジに、紫に、そして赤になった。
1382年4月25日:水銀をほぼ等量の純金に変換した
17世紀:ミュラー
この白色粉末の力で、毎日好きな時に、銀を作ることができよう。少し待つと、赤に変わる。一部の粉末を10部の太陽光に投入すると金属製薬剤となり、薬剤1部を10部の水銀に入れると金になる。
17世紀:ヘルヴェティウス
エリアスという見知らぬ男がやってきて、粉末をつくり・・・6ドラムの鉛を溶かし、妻が丸めた粒上の霊薬を入れると、15分で金に変成した
・ニコラ・フラメルは金属の変成だけでなく、賢者の石による永遠の寿命を手にした伝説を持つ。
・なぜ赤なのか?
たとえば硫化ヒ素は赤い粉末状をしている。また、硫化水銀も赤である。このように、化学物質の混合をするうちに、突如現れる赤い物質に神聖なものを感じ賢者の石=赤い、という図式が完成した、というのがありそうな考えのひとつであろう。