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物理が進歩した結果として思わぬ発見がなされることは多くある。放射光もその内と一つといってよい。大きな加速器を作ることに人類は成功したわけだが、その実験の過程で、放射光が発見された。のちに実用的な面も認められることになり、研究がつづけられている。物理のセレンディピティの一例でもある。
1947: ゼネラルエレクトリックで加速器の実験中に偶然発見。
1960前半:すぐれた性質がわかる
1960年後半: X線領域の放射に成功
1977:線形加速器での発信に成功
1980代:赤外線領域での放射に成功
1990:多数光源の利用・・・光源を増やせるようになった。
1990代:ストレージリングを利用した放射
2000:紫外線領域での放射に成功
・放射光は、発見当初は放射光の分だけエネルギーが余計にかかるので厄介な者扱いだった。
・予想外に発見された厄介なもの
放射光はそれ自他を出そうとして狙って発見されたものではない。もし科学が進歩していなければ人類はその存在を知りえなかったかもしれない。また、実験中に謎の光に気づかなかったら、知りえなかったと思われる。加えて、エネルギーを無駄に使う厄介なものとして扱われていたという、2重の意味で偶発的な存在だった。しかしながら、こうしたものでも研究を続けると有用性が見つかるという一つの例である。
このような発見をセレンディピティというが、もともと厄介者扱いされていたものというのはやや珍しい。
・領域の拡大
光の発信のけんきゅうでは、ある領域での発信に成功した場合、別の領域でも発信できないか試すという一つのパターンがある。これが放射光の場合でもおき、徐々に領域が拡大されていったことがわかる。