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拷問処刑器具3:さらし者編‐戒めのネックレス、樽刑ほか

さらし者にすることで、恥辱を与えて処罰をあたえたり再犯を防ぐという方法が用いられた。このための器具が多く開発された。基本的には肉体的な苦痛は与えず見た目もおどろおどろしくはないが、恥ずかしさはどれも一級品である。なかにはユーモラスなものもある。

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被り物

被り物をさせて町に立たせ、さらし者にするのがお決まりの刑罰である。軽犯罪の罰則として適用された。

戒めのネックレス

罪人(といっても軽犯罪やみせしめのものだが)の首にかけて街角に立たせたり、引き回しの刑にするもので、同様の犯罪などを防いだり再犯罪を防ぐ目的で使われた。肉体への苦痛はそれほどなかったものの、2,3日もするとそれなりにつらかったともいわれる。

道楽者のネックレス

賭博など、道楽にふけっていた人物がつけるネックレス。ネックレスには、サイコロ、カード、たばこを模した重りがつけられる。

引用:https://media.sciencephoto.com/

異端者のネックレス

木でできたロザリオがついているほか、大きめの木でできたビーズがいくつも輪に通してある。これが錘もかねていると思われる。

がみがみ女のくつわ

女性が無礼なことを言った場合などに適用されるさらし刑であった。特殊な形をした轡(くつわ)をさらし者の頭に取り付ける。この状態で街角にたたせて見世物にするといった刑罰である。

引用:https://images.fineartamerica.com/

この轡はさまざまな種類があり、中にはもはや芸術品といえるような形にまで装飾をこったものもある。形は単純な猿轡のようなもの、かごの形をしたもの、豚の頭の形をしたもの、竜の頭の形をしたもの、などいろいろあった。

拘束具

被り物は頭だけにつけられるが、拘束具はほぼ体全体にかかってくる。

樽刑

たるに頭と手足を通す穴だけを開け、たるを着込むようにして拘束する。この状態で町を練り歩かせ、その姿をさらし者に刷るという刑罰。見た目的にはかなりユーモラスだが、恥ずかしいことこの上ない。

樽は、一般的な図柄なしの樽が使われることもあったが、側面に図柄を入れて何の罪かわかりやすくしたものなども存在した。また、仮面も同時にかぶることもあったらしい。

これは軽犯罪のほか、軍隊での処罰にも用いられた。

口うるさい女のバイオリン

用途はがみがみ女の轡にもにているが、こちらはクビと両手首を拘束した上で街角に立たせたり町を歩かせたりしてさらし者にするもの。

形は確かにバイオリンに似ているが、この形は男性器をもしたものでもあり、そのような性的な恥辱を与えることがこの刑罰の目的であった。

ものによっては二つのバイオリンが両手首の端で蝶番で連結しており、二人同時にさらし者にすることもできた。

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