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拷問器具には、長い時間の拘束によって苦痛を与えるものも古くから使われていた。見た目にはさほど苦しそうでもなく、実際に殺害までは目的にしていないものもあるが、死に至ることもあった。
全身の拘束により、罪人はうごけなくなる。
首につける輪からハの字に支柱がのびており、途中に手首の固定、末端に足首の固定のための輪がついている。これで首、手、足を同時に拘束することで苦痛を与えた。一見、あまり辛そうではないが、腹筋など筋肉が痙攣し、苦痛となる。
足の固定とおなじ位置に横棒がついており、締め上げと鍵をかけるために機能した。
16世紀には使われていた。ロンドン塔に実物があり、「ハゲタカの娘」と呼ばれている。
体の一部なら全身より苦痛が少ないかというと、そうではない。また、拘束されている部分が腐敗していくのもよくある経過である。
中世には棘つきベルトという、体に巻き付けて苦痛をあたえる拘束器具がひろく用いられた。「聖エラスムスのベルト」もその一つである。
トゲによって苦痛を与えるのはもちろんだが、着けたままにすると傷口が次第に壊死して死に至るので、死刑にもつかわれた。
メンテナンスの必要もなく、壊れる心配もないので普及したようである。
もっとも、このベルトの名前は聖エラスムスの殉教には関係がないようである。聖エルモの火に関係があるという説がある。
枷は普通の円環だが、重りがついているもの。これは長い間重しをつけたまま過ごさなければならないという刑罰に使われたものである。
重石には、大きな石を使うのが一般的である。なかには12キロもの重りがついているものもあり、この場合出歩くたびに両手で抱えないといけない。
なかには石ではなく、手首につける腕輪に荷車がついている枷もあり、これは罰則よる作業をするときにつかわれた。
これは膨らんだ形状が洋梨ににているのでこの名前がついた。ネジ式で先端が広がっていく構造になっており、これを口や肛門、膣にいれたあと、次第に広げていくことで苦痛をあたえた。また、内部が裂けることで死刑にもなった。
異端の伝道をしたら口に、同性愛行為は肛門に、悪魔と交わった場合は膣に使われたらしい。
挿入されていない部分は広がらないので、そとからの見た目には傷はないようにし、内部のみ傷つけるという目的もあったらしい。