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ギロチンが発明され、処刑に使われるようになると、切断後に意識はあるのかという疑問が研究された。それについて詳しく解説する。動物を使った実験では、意識の持続時間をはかる実験も行われている。
疑問の発端となった「切断後の首が動いた」という類の目撃談は枚挙にいとまがない。このことは、ギロチンの諸警護にも意識がある、との説の発端となった。それをいくつか紹介する。
1790初頭、この時期はフランス革命の最中であるが、連続して処刑された政敵が、ライバル同士の首に噛みついた、という伝説がある。なお、クビはギロチンの下におかれるバスケットのなかに入る仕組みになっている。
1793年には、女性の政治犯として有名なシャルロット・コルデー(下画像)が処刑された。
切断直後に処刑人ダルモンに叩かれた痛みで怒った顔になったといわれている。具体的には、頬を赤らめてふくれっつらをした、などといわれることもある。これはギロチン処刑のあと首が動いた事例として有名。
研究者は首に刺激を与えるところから始めた。
1803 :セグレ、首の瞼をこじあける実験・・・首は眩しそうな表情をした、らしい。
同時期:マインツの医師会落ちた首に呼び掛け 反応なし
1803 :切断された首に電極プローブをあてる
同時期:声の方を向かせたり、見物人の指をくわえさせる実験が行われる。
1880 :電極をあてて筋肉が収縮し、唇がふるえた、という実験結果が得られる。これらの電極を使った実験は「電力で死体がよみがえるかもしれない」という恐怖心をあおり、批判も生まれた。
1836年には変わった実験が行われた。犯罪者のラスネールは、実験者ルルーに、処刑の前に「切断されたら片目だけつぶる」と事前に伝えて処刑された。これなら、たしかに諸警護に意識があることが確認で競う出会った。しかし、切断後に反応はなかった。
18世紀後期 :ソーメリングら、頭蓋には体温が残るので、しばらくは意識があり痛みを感じると主張、ギロチン反対を唱えた。
同時期:カバニスは反論として、兵士は戦場で傷ついてもすぐは痛みを感じないので、痛みを感じる前に死ぬと主張
19世紀末:首に実験することにに対する非難が起こる・・・処刑人による刑の方が平和的だった、とまで言われてしまう。
動物を使った、断頭後の意識を調べる実験は現代でも行われていた。
1957 :羊を使った実験。断頭後の母ヒツジから分娩に成功。切断しても生命維持は存続させられると判明。
20世紀:ラットを使った実験では、4秒であれば意識は持続するとの結果がでた。
これらの実験などから、同じ哺乳類である人間も数秒から数十秒は意識があると考えられるものの、その状態で、ただちに脳内の血圧が下がったり、呼吸ができなくなるなどの現象が起こるため、実際に痛みを感じることができるかどうかは不明瞭である。
死体や首が動いたという現象も、反射や目の錯覚などで説明がつく場合もある。
・電極を当てるのは当時のガルヴァニズムという、動物の死体に電流を流す流行の影響である。
・いくつかは反射が原因?
人間の首も動物と同様、反射の反応は起こるので、いくつかの現象は意識はなくても反射によるものととらえることができる。
・意識が残ったとしても、一瞬
切断直後には、頭の中から急速に血液が抜けるので、これは極端に貧血が起こったようなものである。つまり、意識が遠のいて、視界が暗くなっていく、という現象が瞬時に怒るはずであり、その後血液は戻らないから、そのまま気絶するだろう。もし意識が残ったとしても、数秒のはずではないだろうか。