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マイケルソン・モーリーの実験で、エーテルは検出されなかったが、エーテルが検出されたという報告がされることもあった。その年表である。
結局、測定されるべき値は検出されず、相対性理論の登場によりエーテルは否定された。
エーテル仮説 |
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光の伝達に必要な媒質として考え出された物質。宇宙に静止しており、色も香りもせず触ることもできないものとされた。動いている地球から見るとエーテルの風が吹いていることになる 。 |
1725:ブラッドリー、光行差現象の観測、エーテルが存在することの証拠とされた。
光行差現象 |
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地球が動いているので、光は実際よりななめの方向からくるという現象。当時は光行差がエーテルの根拠とされた。 |
1881:マイケルソン、ベルリンで干渉計を使ってベルリンで実験、エーテルは検出されず。
交通機関の振動のせいで失敗したのでは?
1887 :マイケルソン・モーリー実験、エーテル検出されず・・・クリーブランドの地下で行った。交通機関をすべて止めて行った。前回の10倍の精度だった。
マイケルソン:
実験失敗。エーテルはなかった。
部屋とともにエーテルが動いていたのでは?
エーテルが地球の自転で引きずられるのでは?
ローレンツ:
エーテルの影響で干渉計の腕の長さが縮んだせいだ。
(ローレンツの収縮仮説)
1904 :ミラーと実験、検出されず・・・丘の上で実験した。
1921 :ミラー、単独でウィルソン天文台で実験・・・エーテルを検出したと発表、しかし測定されるべき値の7%しかなかった。
同時期:追試が各地でおこなわれるも、確認されず。1932 :ケネディ=ソーンダイク実験。 ・・・干渉計の腕の長さを変えたが検出されなかった。ローレンツの収縮仮説も否定される。
20世紀:アインシュタインの相対性理論。エーテルはいらないので、間違った仮説と判定された。
1976:NASA U-2機でのエーテル測定、検出されたと主張
1986 シルバーツース エーテルを検出できたと主張
1988 マリノフ エーテルを検出できたと主張
・現在、精度は当時の10万倍となっているが、それでも検出はされない。現在では、学生が実験で行うごく当たり前なものになっている。
・エーテルの矛盾
エーテルは知覚できないのに、物質を縮めたり、引きずられたりするものとして解釈が変わっていった。この時点で、かなり無理があるものになってしまっている。