フィールズ賞2022年の受賞者の理由・業績を紹介!

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フィールズ賞が四年ぶりに開催され、受賞者が発表されました。ここでは、彼らの受賞理由を解説するとともに、業績やプロフィールを紹介します。

なお、専門分野に立ち入って解説するのは難しいため、概要のみとなります。

こちらで予想もしていました:フィールズ賞2022年の候補を大胆予想!女性、日本人候補は?

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フィールズ賞2022受賞者は4名

2022年のフィールズ賞は、4名に授与されました。

ヘルシンキが会場でしたが、オンライン開催という形をとったようです。

受賞者の経歴・業績紹介

ユーゴー・デュミニユ=コパン

デュミニユ=コパンはパリ・サッド大学が出身大学です。専門はパーコレーション理論です。パーコレーションは、統計的な振る舞いをするものが全体としてどのような挙動をするか調べる学問です。

彼は、物理の研究にも興味を持っていましたが、数学的な証明の厳密さに惹かれ、数学に焦点を当てることに決めました。

2008年、彼はジュネーブ大学に移り、フィールズ賞を受賞したスタニスラフ・スミルノフの下で博士号を取得しました。さらに同じ時期に、別のフィールズ賞受賞者であるウェンデリンウェルナーからも指導を受けました。

2013年、博士号を取得した後、2014年にはジュネーブ大学の正教授に任命されました。

コパンは、「統計物理学、特に3次元と4次元の相転移の確率論における長年の問題を解決した」ことで、2022年にフィールズ賞を受賞しました。

ジェームズ・メイナード

メイナードは、素数論の研究者です。

彼は2009年にケンブリッジ大学のクイーンズカレッジで学士号と修士号を取得した後、博士号を取得しました。

2013年11月、メイナードは、素数の間に境界のあるギャップがあるという張益唐の定理の閥の照明を与えたほか、ギャップに関する数値の裁量の値を更新するなど、素数論で業績を積み上げていきました。

さらに、素数間の大きなギャップに関するエルデシュの長年の予想を解決し、エルデシュ賞と賞金を受け取りました。ほかに予想の解決として、Duffin –Schaeffer予想の証明のも成功しました。

受賞歴としては、ラマヌジャン賞、ホワイトヘッド賞などがあります。

メイナードは、「解析的整数論への貢献により、素数の構造の理解とディオファントス近似に大きな進歩をもたらした」ことで、フィールズ賞2022を受賞しました。

ホ・ジュニ(許埈珥)

ホジュニはグラフ理論の研究者です。

2002年にソウル国立大学(SNU)に入学しましたが、当初は科学ジャーナリストになることを目指し、物理学と天文学などを学んでいたようです。

その後、日本フィールズ賞の受賞者、広中平祐から指導を受けました。ここで数学者としてのキャリアを歩み始め、博士号を取得しました。

2009年、博士課程の研究中に、Huhは、40年以上にわたって解決されていなかったグラフ理論の文脈における彩色多項式の係数の単峰性についてのリード予想を証明しました。加えて、ヘロン-ロタ-ウェールズ予想をの照明にも成功しました。

受賞歴としては、ニューホライズン賞、ブラバトニック若手科学者賞などがあります。

最終的にこれらが認められ「ホッジ理論のアイデアを組み合わせ論にもたらし、幾何格子のダウリング-ウィルソン予想の証明、マトロイドのヘロン-ロタ-ウェルシュ予想の証明、ローレンツ理論の発展、多項式、および強力なメイソン予想の証明」により2022年のフィールズ賞を授与されました。

マリナ・ヴィヤゾフスカ

ヴィヤゾフスカは球充填の照明で有名な女性研究者です。

彼女は高校生のときに国内数学オリンピックに出場し、国際数学オリンピックの出場者が参加する全国大会で13位になりました。

さらに、2005年に大学生のための国際数学コンペティションに出場し、2002年および2005年に優勝者になりました。

その後、2007年にカイザースラウテルン大学で修士号を、2010年にウクライナ国立科学アカデミー、ボン大学で博士号を取得しました。

2016年、ヴィヤゾフスカが受賞の対象になった業績を上げます。8次元の球充填問題を解決しました。 直後に24次元の解決にもつながりました。

以前は、問題は3次元以下でしか解決されておらず、3次元の証明、つまりケプラー予想にはコンピューターを使って行われました。対照的に、8次元と24次元のViazovskaの証明はたったの23ページしかなく、非常にエレガントです。

受賞歴としては、サレム賞、クレイ研究賞、ラマヌジャン賞などがあります。このほかにも、多数の賞を受賞しています。また、2022年7月には有名なクレイ数学研究所の上級学者に任命されました。

彼女は2022年7月にフィールズ賞を受賞しました。

受賞者のパターンはあった?

受賞者のパターンとして、

  • 受賞者に指導を受けたことがある。
  • 受賞者と共同研究をしたことがある。あるいはしている。
  • 数学オリンピックでわかいうちから抜群の成績で上位入賞している。

などがあることを解説していました。今回、には指導を受けた点がパターンに合致しており、女性受賞者のは数学オリンピックで入賞している点が合致しています。

法則はある程度は有力であることが確認できるとおもいます。

まとめ

  • 4名が受賞した。
  • 初の韓国系の受賞者、ウクライナ人の受賞者が誕生した。
  • 女性として二人めの受賞者が誕生した。

女性が受賞者になるかも?とは思っていたのですが、別の人だったので予想は外れました…

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