筧千佐子は、青酸カリで殺害し遺産を得ていたことで知られる死刑囚です。この人物が映画化もされた作品「後妻業」の元ネタなのかどうかを調査しました。また、認知症というキーワードについても本当なのかどうかを調査してみました。
筧千佐子は「後妻業」のモデル・元ネタ?
筧千佐子は、関西青酸連続死事件の犯人として知られている人物です。
この事件は2007年から2013年にかけて、多くの遺産を持っている男性と結婚し、青酸化合物のカプセルを使って毒殺したうえで遺産を奪っていたという内容です。
一方で、ドラマ化や映画化もされた黒川博行の小説「後妻業」は、2012年には連載がスタートしていることから、事件が明るい実なる以前に執筆が始まっていることがわかります。
したがって、モデル・元ネタは別の人物であることがわかります。
本当のモデルは作者の友人の父親
このモデルは、実は別の人物であることがわかっています。
これは黒川氏の友人で、ライターの道浦母都子氏のインタビューにて、道浦氏の父親が女性好きであり、そのことを黒川氏に話したら「後妻業」になった、というエピソードが語られています。
ただし、この父親の遺産に関して何があったのかは詳細までは明らかにはなっていないようです。
筧千佐子は認知症だったのか?
筧千佐子に関して調査していると、認知症というキーワードが見つかります。
これは、認知症であることを理由として弁護側が罪の軽減を訴えていたことに由来するキーワードであると考察されます。
しかしながら、本人もメディアの取材では意識ははっきりしているということを訴えており、認知症であるという事実は本人でさえ否定しているということがわかります。
実際に、刑事上の責任能力という点において言えば、認知症によって心神喪失者と認められれば罪は罰せられず、心神耗弱者と認められれば減刑となる、ということはあり得るようです。
この事件のケースでは適用されることはありませんでした。
まとめ
- 筧千佐子は「後妻業」の元ネタといわれることもあるが、連載時期が重なっていただけで元ネタというわけではない。
- 認知症は弁護側が用意した理由であったが、本人が否定しているので、適用されなかった。
他にも後妻業に似た事件というのは出てきますが、いずれも元ネタというわけではなさそうです。