ソリティアには、ボードゲームもあります。こちらのソリティアは、ペグソリティアとも呼ばれます。ここでは、ペグソリティアのルールを解説し、さらに攻略のコツ・必勝法を解説していきます。
トランプのソリティア(クロンダイク)の攻略法をお探しの方はこちら↓
ペグソリティアのルール
ペグソリティアは、一人で遊ぶボードゲームです。
単にソリティアと呼ぶ場合もあるのですが、駒のことをペグと呼ぶので、ペグソリティアとも呼ばれます。これはトランプで行うソリティアと区別する意味もあるでしょう。
ゲームに使うボードは、特徴的な形をしており、立方体の展開図のような、四角形の周りに4つの四角形がくっついたような形をしています。ペグを置ける場所は33か所あります。
ペグは32個使います。中央以外にペグを置いた形がペグソリティアの初期配置になっています。
ゲームの目的としては、以下のルールに従って駒を移動させながら排除していき、最終的にいずれかの点にペグを一つだけ残せたらクリアです。
なお、歴史についてはこちらで書いているので、気になった人は読んでみてください↓
ペグソリティアのルール
1.初期配置として中央以外の点に駒を置く。
2.駒が2連続で並んでいて、その隣が開いている場合、空いているマスに向かって駒を一つ飛び越すようにジャンプさせることができる(図を参照)。
3.飛び越されたコマをボードから排除していく。
4.最終的に、一つだけ残せたらクリア。複数残ってどれも飛び越せなくなったら失敗。
また、「最後の一つを中央の点に残せたら大当たり!」といわれることもあり、この形を目指して遊ぶのも面白いです。
ペグソリティア(ボードゲーム)攻略のコツ
ペグソリティアのコツとしては、以下のポイントがあります。序盤、中盤、終盤に分けて、攻略のコツを解説していきます。
序盤のコツ:中央から最も遠い列のペグをなくす
序盤のコツは、まず4か所ある中央から最も遠い端の列(図の4か所)からペグをなくすことです。
これには、一定のとり方があり、それを4回繰り返せば、端の列からはペグがなくせます。
とり方は以下の通りです。
1.4か所の9マスの四角形のうち、上の隅にあたるペグをなくす。
2.下の隅から、辺の中央を跳び越す形でペグを移動。
3.ボードの中央付近のペグから、辺の中央に再度ペグを移動。
4.もう一方の下の隅から、辺の中央を2連続で跳び越す形でペグを移動し、端の列からペグをなくす。
これで、一つ目の端の列からペグがなくなりました。
当然ですが、ボードの端の方にたくさん駒が残ってしまうと、後半に飛ぶためのとっかかりがなくて困ります。
このように序盤に4つの端の列からペグを移動しておけば、孤立するペグがなくなり攻略が非常に楽になります。
中盤のコツ:中央のあたりに固まったらいい形を覚える
中盤は、序盤で行ったコツを4か所それぞれの四角いエリアで繰り返せば、すべての端の列からペグをなくすことができます。
中央にうまく集まると、下の図のようなきれいな対称形になります。
中盤では、このような形を作ることを意識してみましょう。
終盤のコツ:一つのペグを周回させる
終盤では、上のような対称形を利用して、一つのペグを周回させるように飛ばしていき、ペグを減らしていきます。
具体的には、以下の矢印のように飛ばしていきます。
そうすると最後に、図のように4つ残ります。
あとは、自力で解いてみましょう。ここまでくれば、中央にひとつペグを残すことができます。
ここから下の方では必勝法(ネタばれ)を書いているのでどうしても解けないときは読んでみてください。
ペグソリティア(ボードゲーム)の必勝法!
基本的には、ペグの初期配置は変わりませんので、覚えゲーの要領で必勝法を暗記してしまえば、その攻略方法が必勝法(最適解)になります。
以下、右上から横に番号を振っていき、動かす駒を順番に列記してみます。飛ばせる方向が複数ある場合は、向きも表記しています。
29 26 33 18 31 33 6 13 10 27 13 8 1 16 3 1 28 21 24左 7 21 10左 8 22 24 26 12 17右 5 16 19(中央に置いて完了)
この必勝法における途中までの手順は、上で説明したように、4つの端の列からペグをなくす動きにほかなりません。
上に書いた必勝法は、実際に最もシンプルな手順で中央に一つ残す方法であることが研究でも明らかになっています。
まとめ
- ペグソリティアの攻略のコツは、中央に寄せていくのを意識すると攻略がしやすい。
- 序盤のコツは、中央から最も離れている端の4列から、ペグをなくしていくこと。
- 中盤のコツは、端からなくす動きを4か所の全てで行うこと。
- 終盤のコツは、一つのペグを周回させるように動かすことで、一気にペグを中央付近に残していくこと。
- 必勝法は明らかにされており、その過程で対称形が現れる。
ソリティアは何回かやっていると解けるようになりますが、意外と中央に残すのは難しいので頑張ってみましょう。