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トマト祭りはスペイン・バレンシア地方で行われる祭りとして有名ですが、トマトが大量に消費されるためもったいないという声も聞かれます。ここでは現地の人は「もったいない」と思っているのかどうかを調査してみました。また、各国の反応についても述べています。
死亡事故などがあったのかについてはこちら↓
トマト祭り(ラ・トマティーナ)は、動画のようにトマトがいたるところで投げつけられます。
この結果、道はトマトの川のようになるほどです。
こういったトマト祭りに関しては、「もったいない」という言葉も聞かれています。
たしかに、あれだけ大量のトマトを食べずに投げているだけだというのは、もったいないという感情を抱いても不思議ではないですよね。
過去には、もったいないという意味合いの声明が出されたことも事実です(後述)。
現地の人たちはどう思ったのかを英語の文献などでも探してみましたが、トマトがもったいないという指摘に対して、それを問題にしているバレンシア人はほとんどいないようです。
今後ももったいないという理由でトマト祭りが廃止されるということはなさそうですね。
実際にトマト祭りで使われているトマトの総量はどれくらいなのでしょうか?
これは驚くべきことに、毎回40トンから100トンくらいのトマトが使われています。トマトの個数に換算すれば、15万個以上です。
これだけのトマトを安く大量に仕入れるには、結構費用も掛かりそうなのものですが、以下のように秘密があります。
トマト祭りです買われるトマトは、実際には食べられるレベルではない訳ありのトマトが使われている、ということがわかっています。例えば、
これらを使ってトマト祭りは行われています。ですので、現地の食用にはなってはいません。
つまり、見方を返せば使えなくなったトマトを祭りに再利用しようという意味では、もったいなくはない、という言い方もできそうですね。
トマト祭りでは、トマトを投げ合った後には水で建物や道路についているトマトを掃除していく過程があります。
また、ここで参加者の体も洗い流されます。
この水は、ブニョールの中を流れている近くのブニョル川の水をくみ上げて散水車に補充し、それをホースで散水して掃除をしていく段取りになっています。
なお余談ですが、トマトの破片が付いたところは、水で洗い流すと、トマトのクエン酸の効果で以前よりもきれいになるそうです。
たしかに、ミカンの皮でシンクをこすってピカピカにするというような生活の知恵はあったりしますが、それがトマト祭りでは町ごとできるということですね。
こうした掃除としての一面があることを考えると、水も有効に活用できているともいえそうです。
トマト祭りについては、各国の反応もあります。国が違えば、もったいないというのに似た感想を抱く人もいる様子がわかります。
2018年には、ナイジェリアの人々がトマト祭りの写真を見るのが苦痛だったという伝聞もあるようです。
というのは、2017年には、同国のトマト作物が蛾の一種によってほぼ全滅し、通常の主食の価格がまったく手の届かない価格まで高騰してしまったという理由があったからでした。
トマトに飢えたこの国の人々にとって苦痛だったというのは気持ち的には理解できます。
実は、日本でもトマト祭りとおなじ催し物として、2012年の9月ごろに多摩川の河川敷でトマトを投げ合うという祭りが企画されたことがあったようです。
しかし、これは賛否両論があったようで、「食べ物を粗末にするのはちょっと・・・」というような声によって中止になっています。
以下のように、その時のニュースも残っています。
日本では、食べ物に対する文化の違いにより、トマトを投げ合ったりするという消費の方法があまり受け入れらないということがわかりますね。
また、日本と似たような事例が、インドでもありました。
こちらも、トマト祭りを模倣した祭りを行おうとしましたが、トマトの無駄遣いになるという理由で、中止になっています。
品質の悪いトマトが間違って口に入ったりしたら大丈夫なのかな、とは思ってしまいますね。