「皿スラム(お皿スラム)」という言葉を聞いたことはありますか?テニスファンの間ではちょっとしたネタ用語として知られていますが、意外と意味や由来、達成者については知られていないことも多いんです。
今回は、皿スラムの正体から由来、達成条件、そして実際に達成した選手までを、わかりやすくまとめてみました!
テニスの皿スラムとは?
まずは「皿スラム」の意味から。実はこの言葉、2通りの意味で使われることがあります。
- 準優勝説
著名なのは、レジェンド的な意味で、「4大大会すべてで準優勝したこと」を皿スラムと呼ぶ場合です。これは、ナダルやフェデラー、ジョコビッチといったトップ選手を語るときに、ジョーク交じりで使われることもあります。 - 初戦敗退説
ネットやSNSなどでは「全豪・全仏・全英・全米の4大大会すべてで1回戦負けしてしまうこと」を皿スラムと呼ぶことがあります。文字通り、何も得られず「皿だけ」という自虐ネタです。
ブログでは、後述する達成者の話に沿って、準優勝説を基本として扱っていきます。つまり、皿スラム=「4大大会すべてで準優勝経験があること」というニュアンスです。
皿スラムの由来
ではなぜ「皿」というのでしょうか?これはとても単純でユーモラスです。
4大大会で優勝すると、文字通りカップのトロフィーが贈られます。

しかし、準優勝の場合は、小さな円形のプレート型のトロフィーが贈られることが多く、この形が「皿」に見えることから「皿スラム」と呼ばれるようになったのです。
なるほど、皮肉が効いていますね。優勝すればカップを手にするのに、準優勝だと皿だけ…。ファン同士では、この「皿」の部分を笑い話や自虐ネタとして使うことも多いんです。
皿スラムの達成条件
では、皿スラムを達成するにはどういう条件が必要でしょうか?
基本的には以下の通りです。
- グランドスラム4大会すべてで決勝進出すること
前提として、準優勝の経験が必要なので、まず決勝まで行かなくてはなりません。決勝に進むだけでも、年間を通して異常な安定感と実力が求められます。 - 決勝で敗れて準優勝すること
4大会すべてで優勝してしまうと「皿」ではなくカップになってしまいますので、あくまで準優勝であることが条件です。
この記録を語る際は、基本的にはキャリアの通算ですべて準優勝したことがあるという「生涯お皿スラム(キャリアお皿スラム)」を指すことと同義です。
ちなみに、もし1年間ですべての大会で準優勝してしまう「年間お皿スラム」になると、これは史上未達成です。難易度が天文学的に高く、強さと不運の両方が要求されるため、現実には誰も成し遂げていません。
皿スラム達成者まとめ
では、実際に皿スラムを達成した選手は誰でしょうか?ここでいう皿スラムはキャリア通算で4大大会すべてで準優勝経験があることです。つまり、年間ではなく生涯を通して1回以上準優勝したことがある大会をすべてカバーする場合です。
ロジャー・フェデラー
- 全豪:準優勝経験あり
- 全仏:準優勝経験あり(ナダルに敗北多数)
- 全英:準優勝経験あり
- 全米:準優勝経験あり
フェデラーはこの条件を満たす数少ないレジェンドの一人です。彼のキャリアは、グランドスラム常連であり、準優勝経験も豊富です。
ノバク・ジョコビッチ
- 全豪:準優勝経験あり
- 全仏:準優勝経験あり
- 全英:準優勝経験あり
- 全米:準優勝経験あり
ジョコビッチもキャリア皿スラムを達成しています。2015年には年間全決勝進出を果たしている年もあり、最強レベルの支配力を見せました。
アンディ・マレー
- 全豪:準優勝経験あり
- 全仏:準優勝経験あり
- 全英:準優勝経験あり
- 全米:準優勝経験あり
マレーもキャリアを通じて4大会すべてで準優勝経験を持つため、皿スラム達成者に入ります。
アンディ・ロディック
- 全豪:準優勝経験あり
- 全仏:準優勝経験あり
- 全英:準優勝経験あり
- 全米:準優勝経験あり
ロディックもキャリア皿スラムを達成しています。
イワン・レンドル
- 全豪:準優勝経験あり
- 全仏:準優勝経験あり
- 全英:準優勝経験あり
- 全米:準優勝経験あり
レンドルもキャリア皿スラム達成者の仲間です。
アンドレ・アガシ
- 全豪:準優勝経験あり
- 全仏:準優勝経験あり
- 全英:準優勝経験あり
- 全米:準優勝経験あり
アガシも同様に、4大会すべてで準優勝経験があり、キャリア皿スラム達成者です。
ナダルの例外
ラファエル・ナダルは全仏であまりにも強すぎるため、決勝で負けることがありません。
そのため、キャリア皿スラムは未達成です。全仏に関しては、決勝に行けば確実に優勝するため、皿(準優勝)を手にするチャンスがそもそも少ないのです。
この事実が、「ナダルは全仏で皿を取るのは無理」というジョークにつながっています。
まとめ
皿スラムという言葉は、最初はちょっとユーモラスな皮肉のジョークでしたが、調べてみるとトップ選手のキャリアを語るうえで、実は「強さの指標」としても使える言葉になっています。
- 意味は2通り
- 初戦敗退説(ネットや実況での自虐ネタ)
- 準優勝説(今回扱う意味、キャリアで4大会すべて準優勝経験)
- 由来
- 準優勝者がもらえるシャーレ型トロフィーが「皿」に見えることから
- 達成条件
- グランドスラム4大会すべてで決勝進出
- 決勝で敗れ、準優勝になること
- 達成者
- ロジャー・フェデラー
- ノバク・ジョコビッチ
- アンディ・マレー
- アンディ・ロディック
- イワン・レンドル
- アンドレ・アガシ
- ※ナダルは全仏が強すぎるため、キャリア皿スラム未達成
- 補足
- 年間で4大会すべて準優勝は史上未達成
- 初戦敗退説の皿スラムは、下位選手や新人選手でも起こり得る
テニスファンなら、皿スラムという言葉を聞いたときに「ただのジョークではない」ということがわかるはずです。レジェンドのキャリアを語るときにさりげなく登場する、ちょっとユニークでポップな用語。それが、テニス界の皿スラムなのです!


