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反重力や重力の遮断は、SFなどでもたびたび取り上げられるテーマである。科学の歴史上も、反重力減少の観測をしたと主張する例や、重力を遮ることに成功したと主張した例は複数ある。その歴史を年表にする。
1989:日本の早坂、ジャイロの回転方向を変えることで、重力の影響が小さくなると発表。これはフィジカル・レビュー・レターズにも論文が掲載され、一部では万有引力の法則以来の発見とも騒がれたらしい。
回転するジャイロを秤にかけてみると、反時計回りの方だけ軽くなっている。というもの。回転させながら落下させてみれば、反時計回りの方がゆっくり落ちるだろう、ともいっている。
その後:世界中で追試が行われたが同様の結果は出ず、重力は減少しないことが明らかになった。
1999:ロシアの ユージン・ポトクレトノフ、重力遮断シールドを発見したと発表。
回転する超電導ディスクの上で重力が減少し、2%程度重量減少がみられると主張。彼はこの研究をするための会社も設立していた。
直後:NASAが彼の会社に資金提供を申し出る。4年間で100万ドルが投資された。NASAは宇宙開発の必要上、この手の技術には一応投資するしせいが垣間見られる。しかし、ポトクレトノフをアメリカによんで行った実験で結果が出なかった。
2000年代:ハチソン、ハチソン効果と呼ばれる反重力状態を映像に収める。これにもNASAが注目したというが、その後成功したという話はなく、フェイクとの説が濃厚に。
類似の事例として、磁力を遮断する物質を見つけたと主張した例が存在する。しかし、これも間違っていた。
1800代初頭:スペンス、磁力を遮断する黒色の物質を発見したと主張。
同時期:彼はこれをもとに磁石と組み合わせて永久機関を作った。モデルとしては磁力を遮断することで車輪に回転力の不均衡を作り、ずっと回り続けるというものである。もともと反磁力の物質の発見を主眼としていたというよりは、永久機関を作ることに関心があったようである。しかし、インチキであったとばれた。
1818:物理学者のブリュースターがこの装置の見聞を頼また。驚いたことに、彼はこの装置について好意的な評価を下しており、トリックには気づかなかった。
・反重力は理論的にもあまり支持されていないが、ワープならある程度まじめな研究がある。
・早坂の論文が失敗した後、「自分が反重力を発見した」という問い合わせが多数みられた。一種の反重力ブームが起きたということか。