ゲーム理論の面白い実例-核戦略、コロナ自粛など

経済
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ゲーム理論では面白い例題が多く出てくる。例えば「囚人のジレンマ」などは一般的によく知られた例である。ここでは、例題ではなく実際におこったゲーム理論的な実例を解説する。実際に、ゲーム理論的な検討がされて結果が出された事例もあるが、自然発生的に結論がでた事例もある。また人間は常に合理的に考えるわけではないのも面白いところである。

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面白い実例

国同士の争いなどはゲーム理論の典型的な事例になりやすい。

1943年:日本軍vsアメリカ軍

アメリカの将軍ケネー、日本軍がニューギニアに軍備の補給をすることをつかむが、どっちのルートをとおるかわからなかった。日本側は爆撃にさらされるのを防ぎたく、アメリカは逆に多くダメージを与えたいという思惑があった。

いつも晴れている南側か、雨が降りやすい北側かで爆撃ができる時間が異なる。

日本:北日本:南
米:北2日2日
米:南1日3日

表は北を通るか南を通るかという組み合わせ表で、日数は爆撃にさらされる日数である。

結果としては、どちらも雨がちな北への進軍をとった。

20世紀:核戦略

米ソ冷戦期の典型的なゲーム理論的状況。先に打てば先制攻撃できるが、直ちに報復される、というゲームである。

米:核攻撃米:核なし
ソ連:核攻撃-5、-50、-10
ソ連:核なし-10、00、0

結局は、核戦争は起こらずに、ソ連崩壊を迎えた。

どちらも、自分たちのミサイルや防衛装置が相手よりも優れているか自信がなかったので、結局ミサイルを発射できなかった、というのが考察としてよくあげられる。

ただしもし、全面核戦争がおきて人類が全滅するよりは片方が生き残っていた方がまし、と両方が思っていたとすると、ミサイル発射しても向こうは打ってこないので、先制攻撃をして排除してしまうことが合理的な判断となり、均衡は破られる。

新型コロナ自粛

自粛要請に従えば売り上げがは当然でない。かつ、他の店が自粛に従わなかった場合はそちらの店が余計に儲かるので、「ルールを守らない人がより儲かる」という状況に政策的に追い込んでしまった。

A店:自粛A店:営業
B店:自粛0,00,10
B店:営業10,05,5

結果として、給付などが少なすぎること、慣れが出てしまったことなどもあり、4度目の緊急事態宣言ではふつうに営業しているところも多く出てしまった。なお、感染者は増えてしまったのでウイルス対策としても効果が出ていない。調査でも、感染経路が飲食店経由が多いかは疑わしい結果が出ている。

これを防ぐには、補償を手厚くすることで左上の(A自粛、B自粛)のマスを(10,10)になるようにすればよい。

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