\閲覧ありがとうございます!当サイトではリンク広告を利用しています/
進化論が4登場する前後で現れた論争として、「あらゆる生命の祖先が化石として見つかった」というニュースがあった。結局間違いであったのだが、方針としては生物学の進歩を感じる事件である。カトリック教会の影響もまだ強かった時期で、コメントを残している。bathybiusとかく。よみはバシビウスとも。
1857:キュプロクス号、深海調査の結果をもちかえる、ハックスリー、小さな菌をココリトとなづける
1857、58 :ココリト、鉱物としてあつかわれる・・・これからココロジーという分野が一時できた
1859:種の起源、著される
1860代:ヘッケル、 核のない有機物としてモネレスを定義
1868:ハックスリー、「グロビゲリナの泥」という泥の資料を顕微鏡観察し、透明のゼラチン物質を、あらゆる生命の祖先として「バチビウス・ヘッケリー」となづける
1874:ワイウィルトムソン、バチビウスは硫酸とカルシウムであると断定。・・・硫酸カルシウムの沈殿にすぎず、実験でつくれる
1879:ハックスリー、講演で誤りをみとめる
1880代:カトリックの勝利宣言、ラパラン、顕微鏡がもたらす危険を告発すべきと主張。シオン、「神と科学」を著し、バチビウスは存在しなかったと説明
・教会の束の間の勝利
バチビウスが教会から攻撃されたのは、聖書を見れば明らかであろう。進化論への大反発でもわかるとおり、生命の祖先がいて、そこか進化したという考え方はアダムとイブの話、天地創造の話に反するからである。この件は、バチビウスが勘違いだったことで教会が勝利したようにも見えるが、種の起源の発刊からもわかるとおり、すぐに進化論にかき消された。
・ハックスリーの誤り
ハックスリーはかなり勇み足をしてしまったが、事実を認め、自分が誤っているということをすぐに認めた点で柔軟な発想ができる人物だったのかもしれない。なお彼は進化論を擁護してダーウィンの番犬などと言われたが、この騒動を見てもその片鱗がわかる。