今回の「実は関係ない国名シリーズ」は、オーストラリアとオーストリアです。
ぱっと見、名前がめちゃくちゃ似てますよね。英語でも Australia と Austria、たった1文字違いで、スペルも発音も混同しそう。でも、実際にはまったく関係ない国なんです。今日は「なぜこんなに名前が似てしまったのか」を、楽しく解説していきます。
オーストラリアとオーストリア、似てるけど別モノ
まず押さえておきたいのは、名前が似ているだけで、両国は歴史的にも文化的にも大きく異なるということ。
- オーストラリア:南半球にある広大な島国、独特の自然と先住民文化が魅力
- オーストリア:ヨーロッパ中央部の内陸国、クラシック音楽とアルプスの美しい景色で有名
英語で見ても、Australia と Austria は似ています。特に初めの「Aus」が同じなので、発音がうっかり似て聞こえるんですよね。でもこれ、偶然の一致に過ぎません。
では、具体的に由来・語源・成り立ちを見てみましょう。
オーストラリアの由来
オーストラリアの国名は、ラテン語の 「Terra Australis(テッラ・アウストラリス)」=「南の大地」 に由来します。
- ヨーロッパの地図学者たちが、「南の大陸があるはず」と想像していた時代に生まれた名前です。
- 当初は「ニュー・ホランド(New Holland)」と呼ばれていましたが、1800年代に入って「Australia」と呼ばれるようになり、公式に定着しました。
ポイントは、オーストラリアの名前は地理的な位置(南にある大陸)に由来しているということ。文化や民族とは直接関係ありません。
オーストリアの由来
一方、オーストリアの国名の由来は、ドイツ語で 「Österreich(エスターライヒ)」=「東の国」 です。
- 中世ドイツ語で「東の境界の国」という意味があり、ハプスブルク家の支配領域を指す言葉として使われていました。
- 英語では Austria と表記されますが、これはラテン語形 「Austria(アウストリア)」 に由来しています。
つまり、オーストリアの名前は位置的に「東」にある国という意味から来ており、オーストラリアの「南の大地」とは全く関係がありません。
両者の共通点は?
名前は似ていますが、中身を見ると意外な共通点もあります。
- 比較的安定した国
- オーストラリア:議会制民主主義で、治安も比較的安定
- オーストリア:議会制民主主義で、政治的にも安定
- 自然環境の多様性
- オーストラリア:砂漠、熱帯雨林、海岸線、グレートバリアリーフ
- オーストリア:アルプス、湖、森林地帯
- 観光が魅力的
- オーストラリア:シドニーやメルボルン、自然体験
- オーストリア:ウィーンの音楽、ザルツブルクの美しい街並み
見た目の文化や歴史は全然違うのに、「旅行で行きたくなる国」という点は共通していますね。
両者の相違点は?
もちろん、違いの方が圧倒的に多いです。
| 項目 | オーストラリア | オーストリア |
|---|---|---|
| 大陸 | オセアニア | ヨーロッパ |
| 面積 | 約769万 km²(世界6位) | 約8.4万 km² |
| 人口 | 約2600万人 | 約900万人 |
| 気候 | 砂漠から熱帯雨林まで多様 | 温帯、アルプス山岳地帯 |
| 言語 | 英語 | ドイツ語 |
| 歴史 | イギリス植民地→独立 | ハプスブルク帝国の中心地、帝国解体後独立 |
| 主な文化 | 先住民アボリジニ文化、現代オージーカルチャー | クラシック音楽(モーツァルト、シューベルト)、アルプス文化 |
見ての通り、文化も歴史も生活環境も全然違います。名前の「似てる感」だけで勘違いすると危険ですね。
まとめ
というわけで、オーストラリアとオーストリアの名前の似ている理由は、単なる偶然の一致。由来も方向性も全く違います。
- オーストラリア:Terra Australis(テッラ・アウストラリス)=南の大地 → 地理的由来
- オーストリア:Österreich(エスターライヒ)=東の国 → 位置的由来(英語形:Austria アウストリア)
名前は似えていても、中身は全く別モノ。覚えておくと、雑学としても使えますし、旅行や地理の話題でも「実は関係ない」と言えてカッコいいですね。

