ネット上では古くから赤い部屋というFLASHゲーム(サイト)及びそこから派生した都市伝説が知られています。ここでは赤い部屋のやり方と、元になった都市伝説について考察していきます。
赤い部屋とは?今でもできる?
『赤い部屋』とは、2000年代にまだFLASH形式のサイトが利用できていた時代にできた、ホラーゲームです。
また、これに類似した都市伝説もあるとされています。
赤い部屋は今でもできる
赤い部屋は、FLASHサイトではできなくなっているものの、ダウンロードできる読み物としては現在でも遊ぶことができます(後述)。
サイトの方は現在ではできなくなっていますが、遊んだ人の動画は残っているので、そちらを確認することはできます。
実際に自分でやるのは怖いという人はそれを見てみるとよいでしょう。
赤い部屋を再現したサイト
赤い部屋をフラッシュ形式によらずに再現したサイトもあります。
しかしこちらは、元のFLASH版とは違う作り、なおかつ短いギミックになっています。
やってみるとわかりますがジャンプスケア系(突然恐怖画像が出てくるびっくり系)のいたずらサイトになっているので、気を付けましょう。
赤い部屋のゲームのやり方
元祖の赤い部屋は、FLASHサービス終了に伴い出来なくなっていますが、この物語自体はゲームに形を変えており、現在でも遊ぶことができます。
ダウンロードすると、アプリケーションなどが入ったフォルダ「redroom101」が開きます。
なお実行環境としては、OSはWindowsである必要があります。以下はWindows7でテストした結果となります。
赤い部屋ゲームの遊び方・読み方
フォルダを実際に開いてみると、実行ファイル形式のアプリケーションがあります。
これを実行すると、コミックを読むためのリーダー(コミックプレーヤー)のセットアップウィザードが表示されます。
しかし、特にセットアップしなくても、セットアップウィザードを×印で閉じると、ウィンドウが立ち上がって『赤い部屋』の本編が始まります。
クリックで読めるノベルゲームになっています。なお、ホラー系なので気を付けましょう。
右クリックからメニューを開くと、読んだところまでセーブなどができます。
終了するときは、右クリックメニューから終了するか、ウィンドウの×ボタンで閉じましょう。
赤い部屋のネタバレ
赤い部屋とは結局なぜ赤いのでしょうか?
これは物語を見ればわかりますが、この赤というのは血の色であり、殺された人物の血がその人の部屋を染めるので名前が赤い部屋になっているということがわかります。
赤い部屋は実際の都市伝説をもとにしたゲームなのか
赤い部屋は都市伝説といわれることもあります。
ですが実際には、ホラーゲームが先にあって、それがのちに『「あなたは好きですか」というバナー広告があり、クリックすると死ぬ』という都市伝説として流布したというのが時系列のようです。
もっとも、赤い部屋というタイトルで知られる都市伝説は実際にあります。
ただし、ゲームの内容とはタイトル以外は全く異なります。
この都市伝説は、以下のような物語です。
あるアパートに男が引っ越してきた。
しばらく住んでいるうち、どうやら隣の住人は若い女性であるらしいとわかった。そして彼はあるとき壁に小さな穴が開いていることに気づいた。
好奇心で穴を覗くことが日課になっていったが、穴から見える景色がおかしい。
真っ赤な空間が見えるだけで、ほかには何も見えない。
その後、アパートの管理人から隣の部屋に住んでいる女性は眼の病気でずっと充血しているということを聞かされる。
つまり、穴の向こうから女性のほうが男をずっと覗いていたのである。
赤い部屋の元ネタは、バナー広告という点から、過去に怪しげなバナー広告を見つけた人が創作した話という風にとらえることもできるでしょう。
タイトルはもしかすると、怖い話として流布していた上のお話を参考につけたのかもしれません。
まとめ
- 『赤い部屋』は、2000年代に存在したFLASH形式のサイトであり、ホラー系の物語が読めた。
- サイトは存在しないが、ゲーム(コミック)形式のものは今でも遊ぶことができる。
- ここから派生して、クリックしてはいけないバナー広告の都市伝説なども登場した。
20年前に生まれた都市伝説の元ネタが今でも動くのは、恐怖を通り越して感動を覚えもします。