ドレッシングやソース類、レトルト食品を開けるときに、内部の液体が跳ねてしまったり、うまくあけられないときがあります。ここでは、そのあけ方のコツを紹介します。あわせて、ドレッシングやレトルトの容器の歴史について解説します。
跳ねない・失敗しないあけ方のコツ
ソースなどを開けるときの指で引っ掛けて開けるタイプは、最後にリングが離れるときに液が飛んだり、服に付いてしまうことがあります。途中まではゆっくりあけられても、最後で力が要るというのが難儀なところです。
リングキャップ
1.図のように、ティッシュを1、2まい重ねて左手で容器と一緒につかみます。このときに、半周するように包み込むようにします。人差し指は容器の上に浮かせておいてティッシュを上にかぶせられるようにします。
2.この状態で、途中まではまでゆっくりあけます。
3.最後に、リングの容器とつながっているあたりに親指を添えて、そこを支点にして、リングをティッシュのほうにはずします。
4.外れる直前に左手のティッシュで包み込めばまったく跳ねません。
レトルト
1.明け口の切れ込みに合わせて、しっかりと折り線を入れます。この折線はまっすぐ強めにつけるのがこつです。
2.この状態で、切込みからゆっくりあければOKです。
3.途中まであけるのでもよいですし、さいごまで全開にすることもできます。
調味料の容器の歴史
プラスチック容器の普及
戦前は、容器には基本的にビンが多かった。これは重く、容器を変形させることもできなかった。
戦後になり、プラスチック整形の技術が発展すると、調味料などにプラスチックが使われるようになった。これは軽量であり、落としても割れないなどの利点がある。500ml以上などの一定以上の大きさがある調味料は、ビンはむしろ珍しい。
密閉するための内蓋もこの過程で開発された。
レトルトパウチの歴史
これは軍事用の糧食を長持ちさせるための技術が民間に転用された事例である。戦後のボン・カレーがヒットしたことでレトルトパウチは広く普及した。
内蓋に関する都市伝説
味の素の内蓋にはふりかけが出てくる穴が開いているが、これについて、内容量の減り方を増やして回転率(買う回数)を上げるため、蓋にあいた穴の大きさを大きくしたという話があるが、これは公式の回答によるとうそである。